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近未来編

2013年3月30日
○ 西暦2010年11月3日。
「夢、見たけん」
「私も」
「未来に行った夢じゃった」
「みんなのお陰で生かされてるんじゃね…」
「うちらが頑張らなきゃこの地球はダメじゃけん!」
「そうじゃね。初ドーム頑張ろ!」
「頑張るぞオー!頑張るぞオー!頑張るぞオー!頑張るぞオー!!」
(了)

2013年3月29日
○ 地球暦13年、タイムマシーン。
「あんた達がこの地球を変えてくれ!」
「みんなを見捨てて行けんよ!」
「急げ!タイムマシーンのスイッチを!」
「送信先は?」
「もうセットしてある。彼女たちの記憶を消すのを忘れるなよ!」
『分かってます』
「キミ達を信じてる」
「みんな!待って!」

2013年3月28日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド。
「急げ!宇宙の藻屑になっちまうぞ」
「NZ曹長、俺、星間爆弾処理訓練なんて受けてないですから」
「爆発物の専門家だろが!」
「C4と星間爆弾じゃ違いますって!」
「いいからやれ!」
「これが最後ですよ…赤と青のコード…どっちを切りますか?」

2013年3月27日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
『急いで。タイムマシーンで3人を過去の3人に転送します』
「本当にタイムパラドックスにならないのか?」
『未来の記憶を消しておけば大丈夫です』
「何も覚えて無いなら意味がない!平気か?」
『意識レベルを少し上げておきます。これで気持ちは残ります』

2013年3月26日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
「きゃ!地震!」
『まもなくこの星は終わろうとしています』
「ひどい揺れだ!ここも崩れるぞ!彼女達を守れ!」
「天井が落ちるかも~。私がDFで支えますね~」
「KYRY!お願い!」
『さあ、彼女達を早く。タイムマシーンが壊れたら元も子ありません』

2013年3月25日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド艦内。
「伍長、こいつが星間爆弾だ」
「これが艦のど真ん中にあったんですか?ひでえな!」
「残り時間45分だ。できるか?」
「できないって言えないでしょうが!」
「できたらゆかちゃんにナデナデしてもらえるぞ」
「曹長、まじっすか!やりますよ~」

2013年3月24日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド。
「提督、SAMTのNZ曹長が出頭しました」
「AVDR提督。お呼びでしょうか」
「これは内密にしてほしいのだか…」
「承知しました」
「あと1時間でこの星は星間爆弾で破壊される」
「は?」
「その星間爆弾を解除してほしい」
「分かりました」

2013年3月23日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
『これがタイムマシーンです』
「白いピラミッドみたいじゃ」
『時間がありません。早く乗ってください』
「うちらが過去に戻ったら…すぐここは変わるの?」
『変えられる可能性は僅かかもしれません』
「そんな…」
『しかし、それにかけるしか無いのです』

2013年3月22日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
「私達をいつに送るの?」
『地球の岐路となった時。あなた達は今のこの星の根本を作りました。あなた達ならここを変えられるはずです』
「過去には私達が既におるんじゃ?」
『体も意識も過去の本人にシンクロさせることができます。記憶は消す必要があります』

2013年3月21日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
『しかし失敗しました。この星は命を終えようとしています』
「命を終えるって?」
『まもなく爆発するのです』
「え?」
『それを阻止するためタイムマシーンを作りました。一度しか使えませんし、3人しか乗れません。そのためにあなた達が必要だったのです』

2013年3月20日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
「どうしてうちらを守るの?」
『我々はあなた達から出来ているのです』
「は?」
『我々はそこにいるCの女と同じように造られたのです』
「Cの女とかじゃなくてKYRYですけど~」
『激変したこの星の環境に適応できたCしか生き残ることは出来なかった』

2013年3月19日
○ 地球暦13年。ポリリズム中心部
『ですが我々はあなた達を守る為に地球に兵を送り込み続けました』
「守る?殺戮を繰り返しただけじゃない」
『それしか方法が無かったのです』
「身勝手すぎます」
『そうです』
「過去を変えるなんて…今を守る為に過去がどうなってもいいなんておかしいよ!」
 
2013年3月18日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
「なぜ過去の地球を攻撃する必要が?」
『攻撃ではありません剪定です。この星を正常に保つ為には過去の地球も正常でなければならないのです』
「剪定?」
『増えすぎた人口を抑制していたのです』
「そんな勝手な!」
『過去を適正にする必要があったのです』

2013年3月17日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド。
「提督!我が艦にセットさせている星間爆弾のタイマーがスタートしました!」
「こちらの状況は地球には分からんからな…」
「SU艦長のモニターによるとこの星が無くなれば地球も滅びると言っていますが」
「SAMTを呼び戻せ、爆弾を解除させるんだ」

2013年3月16日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
「人間ってここは地球じゃないでしょ」
『ここは未来の地球です』
「え?ここが地球?」
『宇宙はあなた達が思う時間と次元だけでは進んでいません。しかし、全ては繋がっている。あなた達が滅びれば、我々も滅びる。我々が滅びれば、あなた達も滅びる』

2013年3月15日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「艦隊の状況が全く分かりません。既に制圧されたのかもしれません」
「やむを得ん。星間爆弾を起動させろ。母星を破壊する他以外に地球を救う方法はない」
「時刻は?」
「2時間後。しかし、一方的にメッセージは送り続けろ。脱出出来る者もいるかもしれない」 

2013年3月14日
○ 地球暦13年、ポリリズム中心部。
『我々は地球を適正な星にするための手段を講じていたのです』
「え?誰?」
「これがこの星の人間達だ」
「人間って?壁画が?」
「今は壁画だが自由に変形する。全てが有機化された人間の未来の姿だ」
『この星で生き残るにはこれしか方法がなかったのです』

2013年3月13日
○ 地球暦13年、惑星ポリリズム中心部。
「ここは?」
「この星の中核だ。この電磁壁画を見てくれ」
「これは地球の歴史?でも私達が知ってるのと違う…」
「ここ。約6500万年前だ」
「M大尉。これって恐竜が絶滅したときの」
「そうだ。この隕石の衝突は故意に引き起こされたものだったんだ」

2013年3月12日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「艦隊との通信ができなくなりました!」
「どうした?」
「レーダーには映っているので健在であることは間違いないのですが」
「音声交信がダメになったということか?」
「テキストでもできません」
「連絡手段が無いだと?至急原因を調べろ!」
「了解!」

2013年3月11日
○ 地球暦13年、惑星ポリリズム上空、VOICE隊。
「KJ隊長!新手の敵です!」
「何だ?これはなんだ?雲か?」
「通信…が…できま…せ…ん」
「妨害電波のようなものか。RED隊、俺について来い!」
『…』
「エレワ!聞こえるか?」
『…』
「レーダーには映っているが…何なんだ?」

2013年3月10日
○ 地球暦13年、惑星ポリリズム。
「M大尉。これからどこへ行くの?」
「この星の中心部だ。この星が俺達の未来だという意味を教える」
「大尉。9年間もどうしてたの?それに歳も取っていないし…」
「9年か…。俺にとってはついこの間のことだ。この星の連中は時を司る能力を持っているからな」

2013年3月9日
○ 地球暦13年、惑星ポリリズム。
「Mだ。よろしく」
「かしゆかです」
「あ~ちゃんです」
「のっちです」
「3人合わせてPerfumeです!よろしくお願いします!」
「なんだか初対面の気がしませんね!どっかでお会いしましたっけ?」
「君たちに命を救ってもらったタダのパイロットさ」

2013年3月8日
○ 地球暦13年、惑星ポリリズム中心部。エレクトロ・ワールド。
『この星の中枢部だ。ドッグにエレワを付けて降りてきてくれ』
「了解」
「提督、彼女達3人とKYRY機で降ります」
「SU艦長、気をつけてくれ。護衛にSAMTをつける」
「私達に何かあった時は遠慮無くあれを…」
「ああ」

2013年3月7日
○ 地球暦13年、戦闘中のSAMT隊。
「ロボット野郎!くたばりやがれ!」
「曹長!艦から戻って来いって命令ですよ!」
「何だぁ?ちょうどノってきたところなのによ!」
「星の中に入って行くとか言ってましたよ!うりゃ!」
「仕方ねえな!野郎ども!目の前のロボットをぶっ潰したら戻るぞ!」

2013年3月6日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「提督から司令へ入電中です」
『こちらAVDR。この惑星の中枢部に向かう』
「提督。状況は?」
『いろいろと新たな事実が分かりました。あの件は少し待っていただきたい』
「分かった。待とう。しかし例の時間までには決着をつけてくれ」
『分っています』

2013年3月5日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド艦橋。
「M大尉の機体について行って!」
「了解!」
「提督。あの黒い機体にはM大尉が乗っていました」
「9年前に行方不明になったあのMか」
「この星のことを知っているようです」
「分かった。SU艦長に任せる。司令部に連絡を頼む」
「了解です」

2013年3月4日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド内。
「戦っている相手は人間ってこと?」
「機械兵だ。人間はほとんど残っていない。それより見てもらった方が話が早い。Cのお嬢ちゃんと彼女達3人も連れてきてくれ」
『何よ~Cのお嬢ちゃんとか失礼な~』
「じゃ、行くぜ!」
「ちょ、どこ行くのよ!」

2013年3月3日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「M大尉なの?…9年前と同じまま…年をとってない…」
「SU中尉…今は大佐か。話は後だ。重要な事を伝えに来た」
「え?」
「すぐ戦闘を止めるんだ。この惑星ポリリズムはもう死にかけている」
「ポリリズム?」
「この星は俺達の未来の姿だ」

2013年3月2日
○地球暦13年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「艦長、例の黒い機体が侵入してきましたが攻撃してくる様子はないです」
「銃を貸して」
「ハッチが開くぞ…」
「異星人…人型だ」
「私はこの艦のSU艦長よ。ゆっくりとヘルメットを取りなさい!」
「…」
「まさか…そんな…あり得ないわ…」

2013年3月1日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「艦隊の現在位置は?」
「敵母星の中枢部に」
「起爆装置の機能は?」
「異常ありませんが…」
「君も分かっているはずだ。あの戦力で敵母星を攻略することは不可能だということは」
「しかし」
「これはAVDR提督も了解していることなのだ」
「はい…」

2013年2月28日
○ 地球暦13年、敵母星上空。
「野郎ども、降下するぞ!」
『SAMT隊、機動車両と共に投下します!』
「いくぜ!」
「NZ曹長、BGMはだいじょばないじゃなくてだいじょばない?」
「生歌付で降下できるんだ!文句いうな!」
「マカロニじゃちょっと・・・」
「いいからとっとと落ちろ!」
 
2013年2月27日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド。
「⊿は、彼女たちの3rdアルバム…」
「敵の戦闘機はあらかた片付きましたが」
「黒い機体…」
『黒い奴が艦に侵入しようとしています~。攻撃しますか~?』
「待機して」
『了~解』
「格納庫に降りる。後を頼むわ、K副長」
「ちょっと、艦長!」

2013年2月26日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド。
「艦長!敵が武器での攻撃を止めて特攻を!」
「弾幕張って!近づけるな!」
「了解!」
「1機、艦橋に突っ込んできます!」
「回避!」
「間に合いません!」
「く!」
「て、敵が守ってくれたの?この黒い機体はどこから?」
『…⊿…』
「え?」

2013年2月25日
○ 地球暦13年、敵母星上空。
「あの黒いやつ、私が仕留める~」
「KYRY機!下がれ!」
「うそ~、何あの早さ?このDFが振り切られる~」
「黒いやつは敵か味方か分からん!不用意に近づくな!」
「味方じゃないなら敵ですよ~。私が倒します~」
「…」
「え?あ、こら!どこ行くのよ~」

2013年2月24日
○ 地球暦13年、敵母星上空。
『新たな敵が出現!例の黒い球体だ、注意せよ!』
「かしゆカッターで応戦しろ」
「カ、カッターが効きません!」
「くそ、やられるっ」
「…」
「何だ?新手か?」
「例の黒い球体がやられているぞ…味方機でもない…仲間割れ?」
「あれはまるで…黒い天使だ…」

2013年2月23日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド特設ステージ。
あ「VOICEからリクエスト来とるね。戦闘中の『俺が一条輝』さん。『私の彼はパイロット』希望」
の「うちらの曲じゃないし」
か「戦闘中ってリクエスト送ってる場合じゃw」
あ「次の曲は『私の彼はパイロット』!」
か「歌うんかい!」

2013年2月22日
○ 地球暦13年、敵母星上空。エレクトロ・ワールド。
「提督、ここまでは順調です。彼女達の歌声で敵の攻撃能力が落ちています」
「情報部の予測どおりだ。SU艦長」
「モノクロームエフェクトが送ってきた情報ではここが中枢かと」
「そこに攻撃を集中しろ。陸戦の準備もさせてくれ」
「了解」

2013年2月21日
○ 地球暦13年、敵母星上空。
『♪僕ノ手ニヒラリト~♪』
「この曲を聞きながらVOICEを飛ばせるとはな!」
『前方距離700、敵機多数!』
「十分引きつけてから撃て!」
「了解!」
『敵機、レーザー射程内進入』
「片っ端から撃ちまくれ!」
「了解!oi!oi!oi!oi!oi!」

2013年2月20日
○ 地球暦13年、敵母星上空。エレクトロ・ワールド。
『RED隊、BLUE隊、続いて発進どうぞ!』
「了解!RED隊。全機、俺に続け!」
「KJ隊長~。先頭は私が~」
「バカ、KYRY機下がれ!先頭は隊長の俺だ!」
「KYRY@DF出ま~す」
「あ!あの娘!許さん!KJ機、出る!」

2013年2月19日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド。
「K副長、娘さんをいいの?」
「一度は失ったものですから…」
「Cの寿命は長くて15年だったわね」
「彼女の力は50人以上の兵士の能力に匹敵します。彼女のような子供をこれ以上増やさないためにも、この戦争を早く終わらせなきゃならないんです…」

2013年2月18日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「司令。戦艦エレクトロ・ワールド以下各艦、敵母星への攻撃開始しました」
「そうか」
「戦力不足は否めませんが」
「分かってる」
「やはり、この方法しかないのでしょうか」
「覚醒した彼女達3人を乗せたのはそのためだ。未来を変えるにはこれしかない」

2013年2月17日
○ 地球暦13年、超高速ルート内。
「艦長!ルートに進入成功!」
「ルートを出たらすぐに敵母星よ。僚艦のスパイス、ポイントに伝達。母星確認後、大気圏に突入。一斉に攻撃を行う」
「出口到達まで残り30秒!」
「ステージに伝達!イントロ開始!」
「了解!」
「ショータイムの始まりよ」

○ 地球暦13年、戦艦エレクトロ・ワールド、カタパルト内。
「最初は『Take off』からか。分かってるじゃねえか」
『みんな~行くよ~!edge(⊿-MIX)!』
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
『オールグリーン!各VOICE隊は順次発進せよ!』
「了解!」
「了解♪」

2013年2月16日
○ 地球暦13年、木星軌道上。エレクトロ・ワールド。
「艦長。超高速ルートに進入」
「前回はここでやられたわ。油断しないで」
「了解」
「母星に着いたら先制攻撃で叩く。戦闘が長引いたら負けよ」
「ステージも準備完了」
「セットリストは?」
「1曲目からぶちかますそうです」
「OK」

2013年2月15日
○ 地球暦13年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「パパ~!」
「KYRY!大きくなったな!」
「うん!」
「KJ隊長、ふつつかな娘ですが同じ隊ですのでよろしくお願いします」
「了解、K副長。てか『義父さん』って呼んでもいいかな?」
「少佐。先輩でも殺しますよ」
「じょ、冗談だよ…」

2013年2月14日
○ 地球暦13年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「何で俺たちSAMTも乗ってんすか?」
「敵の星に着いたら俺達が主役だろうが!」
「そうなんすか?俺はVOICEに乗せてくれるんだとばっかり」
「オメエが操縦したら艦を飛び立つ前に機体がオシャカになる」
「さすがNZ曹長。分かってる~」

2013年2月13日
○ 地球暦13年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長。命令書のことですが」
「K君?」
「K君は止めてくださいよ。一応副長なんですから」
「ごめん。このメンツだと昔のことを思い出して…娘さんも乗っているのよね」
「ええ。それよりこの命令。実行するのですか?」
「他に手段は無いわ…」

2013年2月12日
○ 地球暦13年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長のSUです。皆さんにはこの艦に乗っていただきます」
あ「何をすればいいんじゃろ?」
「歌っていただければ」
か「軍艦で慰問ライブ?」
「いえ、皆さんの歌声には特別な力があるのです」
の「『歌の力』じゃね!」
「ちょっと違う気が…」

2013年2月11日
○ 地球暦13年、大西洋上。
「ここはどこ?…あなたは誰?」
「…」
「…ママに会ってたの…顔も覚えてないけど…」
「…」
「…うん、やるよ…パパも期待してるって…」
「…」
「…さよなら…また会えるよね…」
『…KYRY、応答せよ。KYRY…』
「はい…こちらDF、聞こえてます…」

2013年2月10日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「AVDR提督、よろしくお願いします」
「SU艦長。本艦隊で敵を母星を攻撃し、人類の絶滅を回避することが我々の任務だ」
「彼女達3人はエレワに乗艦するのですね?」
「民間人だがこの戦争にハーグ陸戦条約は適用されない。扱いは君に任せる」

2013年2月9日
○ 地球暦13年、火星基地。
「准将、お呼びでしょうか?」
「司令部から君への辞令だ」
「はっ!」
「『SU中佐を大佐に昇任。本日付でエレクトロ・ワールド艦長に命ずる』」
「は?」
「以上だ」
「は?」
「君のこの9年間の働きを見れば妥当な配置だ。期待しているぞ」
「え?エレワ?」

2013年2月8日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「エレクトロ・ワールドで敵母星攻撃を行う」
「艦長は誰に?艦の乗組員はもうほとんど…」
「元エレワの艦員を呼ぶ」
「まさか提督が艦長を?」
「私も艦隊司令官として乗艦する。だが艦長は決めてある」
「誰です?」
「この9年間で頭角を表した人物だ」

2013年2月7日
○ 地球暦13年、道夏大陸最下層地下ドッグ。
「これはエレクトロ・ワールド?」
「エレワじゃ」
「なぜ?9年前の戦いで大破したはずじゃ?」
「船体とエンジンが無事なら再生できる。さらに改良しとるから最新鋭艦にも負けん」
「おやっさんが一人で?」
「あの連中が手伝ってくれた」
「?」

2013年2月6日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「AVDR提督、戦艦マカロニは大西洋で大破。艦載機の多くは回収できましたが…」
「これまでか…」
『ちょっと!勝手に入らないでください!』
「何事だ」
「艦ならあるぞ!艦長!」
「お、おやっさん!」
「あんたの艦がまだある。いつでも出港できるぞ」

2013年2月5日
○ 地球暦13年、大気圏。
『あと5秒だ。戻れ!』
「いっちょ上がり。戻りま~す。え?敵が私の脚に!この~」
『急げ!』
「あ!時間過ぎちゃった…もう戻れない。どうしよう、あ、熱いよ~」
『KYRY!』
「あ…熱いよ…パパ…た…助けて…お願い…」
「…」
「え…なに?…黒い…天使…」

2013年2月4日
○ 地球暦13年、戦闘中のVOICE隊。
「私の母艦に何てことしてくれるの~」
『艦に戻れ!VOICEで大気圏突入は無理だ!』
「隊長、でも艦橋が~」
『このまま落ちるよりも艦の中にいた方が生き残れる可能性が高い!』
「あ、最後の敵1機残ってる~あれを仕留めてから~」
『KYRY!』

2013年2月3日
○ 地球暦13年、戦艦マカロニ。
「左側船尾に敵弾直撃!姿勢制御不能!」
「VOICE隊は何やってる!」
「DFが10数機を落としていますが、敵の数が多すぎます!」
「くそ、残り時間は?」
「あと40秒!」
「VOICEを呼び戻せ!戻れなくなる!」
「て、敵がこちらに!」
「ぐわ!」

2013年2月2日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「戦艦マカロニが攻撃を受けてます!」
「何?まもなくこちらに到着予定だったはずだが」
「大気圏降下中です!」
「く、このタイミングで…こちらから援護できるか?」
「無理です!間に合いません!」
「マカロニを失ったらまともに戦える艦が無くなるぞ…」

2013年2月1日
○ 地球暦13年、戦艦マカロニ。
「まもなく地球大気圏に進入する」
「艦長!左舷後方に敵機多数!」
「何?既に降下中だ!迎撃できるか?」
「VOICEを出すだけなら」
「降下まで数分しかないぞ」
『KYRY@DF出ま~す』
「3分45秒で戻ってこい!でないと黒焦げだぞ!」
『了~解』

2013年1月31日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「戦艦マカロニがエウロパを出港し、こちらに向かっております」
「マカロニが到着し次第、彼女達を乗せて敵母星を目指す」
「あのパネルの記載が事実ならば…」
「それを阻止するのが彼女達の役目だ」
「では…」
「今の地球を守るにはこれしか方法はない…」

2013年1月30日
○ 地球暦13年、首都コンピューターシティ。
提督「あなた方には特別な力があります。艦に乗って一緒に戦っていただきたい」
3人「でも、戦うなんてどうやって」
提「何もしなくて良いのです。乗ってくれているだけで。地球を救って欲しい!」
あ「地球を救うとか…うちら凄いことになっとる…」

2013年1月29日
○ 地球暦13年、エウロパ宇宙港、戦艦マカロニ。
「これに載るんだ~」
「特別に改造したVOICE:Dream Fighterだ」
「DF?」
「KYRYの一番好きな曲だろ?」
「うん。わ~カッコイイ!前と同じ紅に白のラインだね!」
「この機体で君の能力を存分に発揮できる」
「うん」

2013年1月28日
○ 地球暦13年、火星基地。
「パイロットが生きてる?」
「既に処置室に」
「木星沖の戦闘の生き残り?」
「認識番号から間違いありません」
「1か月経っている、生きてるはずないわ」
「ですが副基地長。事実です」
「この目で確かめる」
「よう…SUちゃん…久しぶりだな」
「KJ少佐!」

2013年1月27日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「Cの補充は?」
「増産要請をしています」
「EDGE中隊の働きでCの能力が証明された。もはや彼ら抜きでの戦闘はありえない。独断でC計画を進めていたF将軍には感謝しないとな」
「あの方は先見の明がありましたね」
「だがCにとっては不幸なことだ…」

2013年1月26日
○ 地球暦13年、C施設。
「KYRY、よくやった」
「私がんばったも~ん」
「君には艦に載ってもらうことになった。君の愛機も一緒だ」
「外に行けるんだ!パパに会えるかな?」
「会えるとも。それにびっくりすることも待っているぞ」
「何?博士」
「それは向こうに着いてからのお楽しみだ」

2013年1月25日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「天使の能力が発現されましたね」
「恐るべき能力だ…木星沖の戦闘で発現していれば」
「彼女達をもう一度、艦に?」
「ああ。エウロパにいる戦艦マカロニは無事だったな?」
「はい」
「マカロニを軸に艦隊を再編成する。もはや一刻の猶予もない」
「了解」

2013年1月24日
○ 地球暦13年、火星海域、掃海艇ねぇ12号。
「VOICEの脱出ポッドを発見」
『生命反応は?』
「生存を確認」
『識別番号は?』
「2381」
『第二機動艦隊所属機だ。もう一度確認しろ。その海域にいるわけがない』
「間違いない」
『木星沖の戦闘に参加した機体だ。なぜそこにいる…』

2013年1月23日
○ 地球暦13年、首都コンピューターシティ。
兵「て、敵襲だ!」
議長「何?3人を守れ!」
あ「え、何?」
か「変なロボットが目の前に!」
の「逃げなきゃ…え?」
議「て、敵が…そんな馬鹿な…」
博「こ、これが本当の天使の力…」
3人「これ私達がやったの?何もしてないのに勝手に…」

2013年1月22日
○ 地球暦13年、C施設。
『9機目撃墜~。全部やっつけたよ~』
「7番よくやった。演習は終了だ」
『了~解』
「どうだ?」
「彼女はCの中でも抜群です」
「司令部から矢の催促が来ている。実戦に出せるか?」
「彼女ならどこに行ってもエースですよ。将軍」
「やはりハイブリッドは違うな」

2013年1月21日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「もう一度、母星への攻撃を行う」
「!?戦力不足です!」
「もう時間がない…これを見ろ」
「例の遺跡から出土したパネルですか?」
「解読結果が来た」
「…これを信じるのですか」
「しかあるまい、これまでの地球の歴史が全て入力されているのだから…」

2013年1月20日
○ 地球暦13年、道夏大陸最下層地下ドッグ。
「おやっさん。また、こいつをイジってたんですか?」
「ちょっと手を加えてやれば、こいつだって十分戦える」
「過去の遺物ですよ」
「ワシはこいつに救われたんだ。最後まで面倒見てやる」
「物好きですね」
「お前たちにはこいつの良さは分からん」

2013年1月19日
○ 地球暦13年、首都コンピューターシティ。
官吏「3人がいらっしゃいました」
議長「皆さんが覚醒されるのを人類一同お待ちしておりました。お願いします」
3人「何をですか?」
議「え?」
博士「彼女達は西暦2013年以降の記憶を失っています」
議「え?」
3人「え?」
議「えぇ?」

2013年1月18日
○ 地球暦13年、道夏大陸地下盗掘現場。
「また凄いの見つけたぞ!」
「今度はなんだよ?昔の電子ブックとかもういらねえぞ」
「議会が高く買ってくれるぜ」
「なんだこりゃ?」
「そこを押してみろ」
「ブーン」
「こいつは…」
「だろ?」
「俺たちは世紀の大発見をしたかもしれないぜ…」

2013年1月17日
○ 地球暦13年、火星基地。
「M大尉!」
「は?俺はM47伍長だぜ」
「あ…ごめん。そうだった」
「Mとはオリジナルのことか?」
「ええ、昔一緒に戦ったことがあるの」
「強かったらしいな」
「最強のパイロットだったわ…というか私は上官よ!その言葉遣いは何?」
「悪かったな」
「…」

2013年1月16日
○ 地球暦13年、地球防衛軍司令部。
「K少佐、ご苦労だった」
「提督、申し訳ありません」
「謝る必要はない。彼女達を守ってくれただけでも…そういえば娘さん、いくつになった?」
「9歳ですが、もう外見も知能も成人です」
「C計画に参加したんだったな…」
「生き残らせるにはそれしか…」

2013年1月15日
○ 地球暦13年、研究所。
あ「嘘じゃろ?先生や中田さんは?」
博「もう既に…これに百曲分のデータが入っています」
か「そんな…」
博「皆さんが世界を復活させると信じて」
の「うちらにそんなこと…」
博「十分してきました。また同じ事をしてくれれば良いのです」
3人「何も覚えとらん…」

2013年1月14日
○ 地球暦13年、木星海域。
「メーデー!メーデー!こちら第二機動艦隊所属VOICE隊のKJ少佐。誰か応答してくれ…」
「…」
「くそ。ここまでか…生命維持装置の稼働時間、残り27分…」
「…」
「!?レーダーの反応無しで突然現れやがった。もう、ひと思いにやってくれ…黒い天使さんよ」

2013年1月13日
○ 地球暦13年、アラスカ地下研究所。
あ「でも面白かった!こんな動画まで作っていただいて、ありがとうございます!で?どこにカメラしかけてあるん?」
か「私達『どっきり』に出るの昔から夢だったんです!」
の「うん!っていうかノーベル平和賞って何?」
博士「『どっきり』じゃないです!」

2013年1月12日
○ 地球暦13年、アラスカ地下研究所。
博士「今見ていただいた映像がみなさんのこれまでの道のりです」
あ「てか途中かなりはしょったじゃろ?」
の「よくわからん」
か「それで地球は今どうなっているんですかぁ?」
博士「出撃した主力艦隊が全滅してしまいましたので…」
3人「だめじゃん!」

2013年1月11日
○ 地球暦13年、木星軌道上、戦艦セラミックガール。
「ファンデーションも轟沈!残るのは我が艦のみです!」
「敵の母船に火力を集中!」
「第三主砲も大破!」
「K副長。彼女達を連れて脱出しろ」
「JJ艦長。私も残ります!」
「早く行け!彼女達3人がいればこの世界はまだ再生できる」

2013年1月10日
○ 地球暦13年、木星軌道上。戦艦セラミックガール。
「艦長。超光速ルートに進入します」
「進入態勢に入れ」
「了解!」
「か、艦長!熱源反応多数!それも母船級!」
「このタイミングで敵襲?待ち伏せされたか!戦闘配備!」
「ま、間に合いません!敵攻撃第一波着弾します!」
「くそ!」

2013年1月9日
○ 地球暦13年。道夏大陸、地球首都コンピューターシティ。
「議長。探査船モノクロームエフェクトの信号が消えたそうです」
「敵の母星を発見し、こちらへ戻る途中だったな?」
「ええ」
「母星の位置情報は確かなのか?」
「その詳細な解析が不可能に…」
「特別機動艦隊は既に出港済みか…」

2013年1月8日
○ 地球暦13年。木星海域。戦艦セラミックガール。
「艦長。まもなく戦艦ファンデーションが合流!」
「ロートル艦だが歴戦の生き残りだ。活躍してもらおう」
「本部から入電します!」
『艦長。敵の母星の位置を送った。頼んだぞ』
「了解。今回はご期待にそえると思いますよ。AVDR提督」

2013年1月7日
○ 地球暦13年。特別機動艦隊旗艦セラミックガール。
「9年前の『エレワの奇跡』以来だな。お互いよく生き残った」
「ええ」
「この作戦が成功すれば今度こそ地球は救われる。3人が目覚めればさらに力が発揮されるされるだろう。副艦長としての初任務よろしく頼む。K少佐」
「はい。JJ艦長」

2013年1月6日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「こちらは艦長だ。諸君。今人類は絶滅の危機にある。我々一人の力は小さいかもしれない。だが我々しか戦うことが出来る者はいないのだ。家族のため、仲間のため、そして人類の未来のために死力を尽くしてもらいたい!天使の祝福が諸君らにあらんことを!」

2013年1月5日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「M大尉、様子は?」
「また新たな敵が現れました。だが新しいVOICEなら戦えます」
「バリアが張られていると聞いたが?」
「VOICEなら抜け道を通れます」
「この艦は?」
「それは俺たちにまかせてくれ」
「L少佐できるか?」
「ああ」

2013年1月4日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド甲板。
『どけ!そんなとこにいたら踏み潰すぞ!』
「この黒い機体!M大尉!」
「『黒い子猫ちゃん』がお家に帰ってきたぜ」
「よくご無事で!」
「AN少尉、艦長は?」
「通信室にいます。『子猫ちゃん』ってなんですか?」
「おっと、それは内緒だった」

2013年1月3日
○ 地球暦4年、道夏大陸東側渓谷。
「博士、脳波計を見てください」
「これは?覚醒しているとしか…」
「今回は3人の波形が微妙に異なっています」
「今までには無い現象だ」
「何をしているんでしょうか?」
「分からん、どこかに精神を飛ばしているのかもしれない。もはや科学では理解できん」

2013年1月2日
○ 地球暦4年、上海地下乗船ゲート。
「押さないで!みんな乗れますから!」
「早く船を出せ、敵は街を攻撃しているんだ、一刻も早く離れないと!」
「分かってます!」
「あれを見ろ!奴らがもう来たぞ!」
「船を出すんだ!出せ!」
「間に合わない!海に飛び込め!」
「…この世の終わりだ…」

2013年1月1日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「AVDR艦長!味方になる勢力とやらは使えるのか?」
『分かりません。しかし、彼らが我々のVOICEを改造しているのは間違いありません』
「では、そのVOICEをこちらに向けてくれ」
『戦えるか分かりませんが…』
「もう、こちらは既に戦えんのだ…」

2012年12月31日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
「この信号はM大尉の機体!M大尉聞こえますか?」
『その声はSU中尉か。生きてたのか!』
「ええ、今何処ですか?こちらはエレクトロ・ワールドの中です」
「道夏大陸の東側の渓谷だ。彼女たちも一緒だ。伝えることがあるからそちらに合流する」

2012年12月30日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「ZuuMuu!」
「うわ!これは武器なのか…」
「艦の中で使うんじゃねえ!全員お陀仏になるところだったぞ!」
「俺のVOICEがどうなっているのか調べてたら…」
「何故か強力な武器がくっつけられてる。これで戦えってことだ」
「ああ」

2012年12月29日
○ 地球暦4年、道夏大陸東側渓谷。
「博士、とりあえずコンテナ設置完了しました」
「では、早速起動させましょう」
「このまま使えるのか?」
「ええ、これを起動させればもう立派な研究所ですよ。外との通信もできますよ、ほら」
『…早く…増援を…全滅する…』
「外はかなりひどいようだな…」

2012年12月28日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「おい、俺のVOICE。ちょっとおかしいぞ。こんな色じゃなかったし、こんな突起もついてなかった」
「俺のなんか変な機械がくっついてる」
「使えるのか?」
「分からんが、壊されているわけじゃない」
「誰がこんなふうにいじりやがったんだ?」

2012年12月27日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「艦長。彼女達を載せたVOICEがそちらに到着するはずだ。敵は彼女達を狙っている」
『誰が運んでるんです?』
「M大尉だ」
『彼がそちらに?』
「詳しい話は後だ。敵は必ず追ってくる。戦いの鍵は、間違いなく彼女たちが握っている。守ってくれ」
『了解』

2012年12月26日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令!エレクトロ・ワールドから入電しています!」
「何?すぐに繋げ。艦長!よく無事でいてくれた!」
『早速ですが我々の味方になる勢力がある可能性があります』
「どういうことだ?」
『我々は助けられた模様です』
「誰にだ?」
『敵にです』
「?」

2012年12月25日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
「艦長!」
「SU中尉、無事だったか?」
「はい!」
「K准尉も無事か」
「まだ意識が朦朧としていますが」
「生きているだけで十分だ。ここの通信機材は無事か?」
「はい、通話は途切れ途切れですが」
「司令部を呼び出してくれ」
「了解!」

2012年12月24日
○ 地球暦4年、ニューヨーク地下都市。
「く、来るぞ!二重扉を閉めるんだ!」
「でもまだ外に人が!」
「もう間に合わん!いいから閉めろ!死にたいのか!」
「もう軍も全滅した。生き残るには隠れているしかない」
「一応、これを持ってろ」
「奴らに銃なんか効かないよ」
「これは…自害用だ」

2012年12月23日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「L少佐、どう思う?VOICEも救助艇も艦外にいたはずだ。なぜ艦内に戻っている?」
「誰かがここに戻したんでしょうね」
「なんのために?」
「推測なんですがね。2種類いるのかもしれません。我々を殺そうとしている奴と助けようとしている奴が」

2012年12月22日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「奥に救難艇が残ってますぜ」
「最後まで残った乗組員達を載せて出発した艇だ」
「この中にも皆乗っているでしょうね」
「開けてみろ」
「了解…おい皆起きろ!」
「…ここはどこ?」
「AN少尉、無事だったか?」
「あ…艦長!よくご無事で!」

2012年12月21日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、恐れていたことが…奴らは市民を直接攻撃し始めました」
「地下都市でも防ぎきれないか」
「はい…敵は地下都市にも形を変えて侵入していっています」
「彼女たちを探しているのかもしれんな」
「しかも奴らは人を喰っているようです…」
「化け物め…」

2012年12月20日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「どのVOICEにもパイロットが乗っています!皆、意識はないですが」
「少佐、皆を起こすように部下たち言ってくれ」
「艦長の許可がおりたぞ!パイロット共をたたき起こせ」
「うわ!」
「うげ!」
「少佐…友軍なんだからお手柔らかに頼む…」

2012年12月19日
○ 地球暦4年、ロンドン地下都市。
『…オスロを破壊した異物体はその個体を増やしつつ、ヨーロッパ各都市に向かっています。現在、ストックホルムとコペンハーゲンが攻撃を受けており…』
「ここにも来るのかな…」
「隠れていれば大丈夫さ」
『…屋外にいる方は、至急避難を…』
「こ、怖いよ…」

2012年12月18日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「ここにあるVOICE全機にパイロットが乗っているんじゃないのか?調べろ」
「了解!」
「KJ中尉。聞こえるか?」
「か、艦長!ここはどこです?」
「覚えてないのか?」
「俺達は隕石を攻撃してて…どうなったんだ?」
「覚えていないか…」

2012年12月17日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
「SU中尉、夢を見てました…」
「どんな?」
「どこか遠くの星で暮らしている異星人の…」
「異星人?私達が戦っている相手かしらね」
「そんな感じじゃなかったな…僕達と同じ人間のようだった…」
「そう」
「僕に助けて欲しいって言ってた…」

2012年12月16日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
『将軍、手頃な谷がありましたからそこに行きます』
「もう落とすのとかやめてくれよ。彼女たちも乗っているんだからな」
『了解』
「敵をどうやって倒したんです?このVOICEにはバルカン砲しか積んでないはずですが」
『新必殺技を会得したんでね』
「はぁ?」

2012年12月15日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、敵は現在オスロの旧市街を蹂躙しています」
「やらせておけ、あそこにはもう何もない」
「オスロを狙ったということはやはり彼女たちが目的なのでしょうか?」
「それしか理由がない。彼女たちの状況は?」
「既に道夏大陸に入ったはずです」
「そうか」

2012年12月14日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「…VOICEのハッチを開けるにはこのボタンを…」
「軍曹、気をつけろよ」
「大丈夫でさあ…ハッチが開いてっと…うわ!」
「ど、どうした!」
「艦長来てくれ!中にパイロットがいる!おい!大丈夫か!」
「う…ANちゃん…」
「KJ中尉!」

2012年12月13日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
「おい、落ちてるぞ!Q博士どうにかしろ!」
「将軍!どうにもなりません!」
「科学者だろうが!」
「万有引力の法則には逆らえませんよ!」
『みんな待たせたな!ピッタリ30秒で敵を切り刻んでやったぜ。安心してくれ』
「M大尉…助かったよ(いつか殺す…)」
 
2012年12月12日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド格納庫。
「機体がほとんど残ってるじゃねえか」
「艦長。全機出撃したんじゃ?」
「そのはずだが」
「ん?普通のVOICEじゃねえ。アミューズ重工のロールアウトモデルとは違うぞ」
「軍曹、詳しいな」
「少年時代は戦闘機乗りにあこがれてましたんでね」

2012年12月11日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
「…と大口を叩いてみたが…必殺技とかはないのかな?」
『アルヨ!カシユカッター!』
「かしゆカッター?どう使うんだ?」
『体当タリスレバイイヨ!』
「体当たりか…原始的な攻撃方法だな」
『失礼ナ!凄ク切レルンダカラネ!』
「それじゃ試してみるぜ!」

2012年12月10日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
『敵ガヤッテクルヨ!』
「了解。黒い丸?また新顔の敵だがアップグレードしたこのVOICEの敵じゃないぜ!みんな、コンテナを切り離すが30秒で戻ってくるからそれまで自由落下を楽しんでてくれ!」
『は?大尉、何を言っている?うわ!』
「それじゃ、行くぜ」

2012年12月9日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、敵はそのままオスロに向かっています!」
「北欧州の戦力はもうほとんど残っていないな?」
「ええ、地上軍が少しです…」
「幸いオスロの地下都市及び研究所機能は既に移動させている。兵を死に急がせるな」
「了解」
「問題はこれからどう戦うかだ…」

2012年12月8日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
『Q博士。どこに基地を設置しますか?』
「M大尉、洞穴のようなところがいいですね。シェルターになるような所が」
『渓谷がありましたから、そこで探しましょう』
「たくさんの人々が航空機や船で続くはずです。できるだけ広いところを探してください」
『了解!』

2012年12月7日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「NZ軍曹、あそこを見てみろ」
「L隊長、どうかしやしたか?」
「光が歪んでるだろ?あの奥に何かあるはずだ…艦長、あの奥は何です?」
「格納庫に通じているが…」
「こ、これは…光学迷彩…罠じゃねえすか?」
「…かもしれんが、行くしかない」

2012年12月6日
○ 地球暦4年、NY新国連地下本部。
「北海の防衛軍艦隊は全滅です…」
「圧倒的だ…」
「これ程の戦力差があるとは…」
「降伏も視野に入れるべきじゃ…」
「敵の目的もわからないのに降伏してどうする?人類を皆殺しにすることが奴らの目的だったら降伏も何も無い」
「しかし、このままでは…」

2012年12月5日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
「…SU中尉…ここはどこですか…」
「エレワの中よ。覚えてないの?」
「隕石に特攻して…それで…彼女に会って…」
「彼女?」
「僕の婚約者です…あれ?どうしてここにいるんだろう。僕は死んだはずなのに…」
「大丈夫よ。あなたは生きてるわ」

2012年12月4日
○ 地球暦4年、北海。交戦中の北大西洋艦隊。
「敵の色が変わったぞ!黒い液体のようだったが、今度は鋼のように…」
「突進してくる!」
「回避しろ!」
「ばかな!巡洋艦の装甲を突き破って…」
「弾幕薄いぞ!何やってるの!く、来るぞ!」
「総員退避…」
「撃て!逃げるな!う、撃つんだ…」

2012年12月3日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「敵が十数体に分裂していきます!」
「通常兵器で破壊できているのか?」
「分かりません!攻撃を受けるたび分裂していきます!」
「何なんだ?」
「司令!て、敵の質量が増えていきます!それぞれ元の大きさに!」
「攻撃で敵を増やしているだけじゃないか!」

2012年12月2日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
『…弾幕を張れ!うあ…』
『2番艦!援護しろ…』
「え…無線が生きてる!外と通信ができるわ!でも交戦中だわ。誰が戦ってるの?」
「SU中尉!」
「はい、何?」
「彼が気がついたようですよ」
「K准尉、聞こえる?」
「…ええ…聞こえます」
 
2012年12月1日
○ 地球暦4年、北海。戦艦シークレットメッセージ。
「全砲塔!射撃開始!トマホークも全て発射!」
「了解!」
「か、艦長!て、敵が!」
「何だ!」
「敵が分裂!2つ…4つ…」
「どうなっている!」
「分かりません!」
「個別に破壊しろ!」
「分裂した敵が四方に散らばって行きます!」

2012年11月30日
○ 地球暦4年、北海。北大西洋艦隊旗艦、戦艦シークレットメッセージ。
「こちら北大西洋艦隊。全艦配置完了」
『了解。敵は大気圏に突入。3分後にはそちら射程内に入る』
「全艦に指示。目標を確認し次第、各艦、艦長の判断で攻撃を開始せよ。我らが敗れれば地球の明日は無い。天使のご加護を!」

2012年11月29日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「月基地守備隊、敵と交戦するも壊滅状態!攻撃が無力化された模様!」
「多くの機体が敵に吸収されました!」
「赤ん坊の警告はこの事だったのでしょうか?」
「後悔しても始まらん。各都市に緊急避難指示!全防衛軍は敵大気圏突入時に攻撃を集中!」
「了解!」

2012年11月28日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
『お待たせしました。まもなく道夏大陸へ入りますよ』
「…」
『F将軍!Q博士!聞こえますか?』
「…M大尉…わざとやってるだろ…」
『何がです?』
「…何故宙返りとかする必要がある?」
『え?ファーストクラスのお客様には大受けでしたが?何か?』
「…」

2012年11月27日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「艦長。隕石は結局どうなったんです?」
「VOICE隊が隕石を内側から破壊することを試みたんだがな…」
「それで?」
「隕石を破壊した後、この艦は突然光に包まれ何処かの浅瀬に座礁した。宇宙じゃあり得ないが」
「そこが道夏大陸って訳ですね」

2012年11月26日
○ 地球暦4年、月軌道上。
「ルナ3!応答しろ!」
「隊長!接近したルナ3が取り込まれました!」
「何なんだ?き、気をつけろ!触手のようなものを伸ばしてるぞ!」
「うわ!」
「こ、こいつ!」
「ルナ2!」
「くそ!各機、撤退!全滅するぞ!あ!」
「た、隊長!全機撤退!全機撤退しろ!」

2012年11月25日
○ 地球暦4年、オスロ上空。
「F将軍!これは輸送機じゃないですよ!」
「何だ?聞こえん!」
「VOICEにコンテナを引かせてるだけです!」
「文句をいうなと言いたいところだが…M大尉!もう少しやさしく飛べないのか!」
『ファーストクラスは女性と子供専用なんでね。我慢してくださいよ』

2012年11月24日
○ 地球暦4年、月軌道上VOICEルナ隊。
「ただの黒い球体だ…」
『ルナ隊、こちらでは敵を確認している。攻撃しろ!』
「了解しているが…VOICEの照準器が反応しない。撃てない…」
「ルナ1から各機!火器管制装置を手動に切り替えろ!肉眼で射撃するんだ!」
「プロペラ機の時代かよ…」

2012年11月23日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「Q博士。防衛軍から避難命令が…」
「やっと軍が動いたか」
「ここに敵が向かっているようです。彼女達3人を避難させろという命令です。輸送機も到着しています」
「軍もこういう時だけは手回しがいいな。一緒に来てもらいますよ。Kさん」
「え?あ、はい…」

2012年11月22日
○ 地球暦4年、地球防衛軍月基地VOICEルナ隊。
『月本部からルナ1。地球に向かうアンノウンを迎撃せよ』
「了解!ルナ1から各機!散開して攻撃!敵はテレポートを使う。できるだけ接近してレーザーを撃ちこむんだ」
「了解」
「未確認の熱源を肉眼で確認…何だあれは…丸い?く、黒い球体だ」

2012年11月21日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「L隊長。艦長も見つけたことだし、早いとこずらかりましょうや」
「まだこの艦の探索を続ける」
「何があるですか?」
「艦長と戦ったロボットがいるはずだ。さらに他にも隠れているかもしれん」
「了解。サーチ&デストロイでいいすっね」
「ああ」

2012年11月20日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、未確認の熱源の速度が上がりました!まもなく月軌道上!」
「何!月基地の部隊をスクランブルさせろ!SS艦隊も追撃急がせろ!」
「了解!」
「司令部のVOICEも全部出せ!敵の予想進路は?」
「このコースは北極…いえ、ノルウェー・オスロです!」

2012年11月19日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦橋。
「艦長。他の乗組員達は?」
「全員退艦させた。いないのか?」
「パイロット2名は見つけましたがね、他には…」
「無事だといいが…」
「艦長は?」
「ここでロボットと戦ったがガスでやられてしまったよ」
「奴らは致命的な武器を使わないのか?」

2012年11月18日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「M大尉、どうやって道夏大陸から脱出できたのだ?バリアで覆われているだろ?」
「私のVOICEにデータが残っていますよ」
「道夏大陸は人間が住める場所か?」
「酸素、水、土はありますね」
「すぐに戻ってもらうが構わんか?」
「ええ、望むところです」

2012年11月17日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「Q博士、あの赤ん坊の母親がここに来ていますが…」
「なに?急いで通せ!」
「…Kです…いきなり来てすいません…」
「来てくれてありがとう。是非お話をお聞かせ願いたい」
「…この子のことですけど…」
「ええ、その子は特別な能力を持っているようです」

2012年11月16日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦橋。
「艦長!艦長!」
「こ、この艦は誰にも渡さん!」
「気がついたぞ!」
「あ、君達は?」
「Special Armed Multiservice Team(特殊兵装多目的部隊)だ」
「分かるように言ってくれ」
「サムティだよ」
「全部了解」

2012年11月15日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦橋。
「軍曹、誰もいないようだな」
「拍子抜けですぜ」
「あれは?」
「L隊長、人形でさぁ~って人形なんかあるわきゃねえな…うあ、温かいぞ!人間だ!」
「生きてるのか?」
「動かないですが」
「階級章と名札が付いてるぞ…AVDR大佐…艦長だ…」

2012年11月14日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「道夏大陸上空にVOICEの認識信号を確認!」
「欧州航空大隊ではないのか?」
「確認します…エレクトロ・ワールド所属機です!」
「直接交信できるか?」
「…こちら司令部、EW-X00101聞こえるか?」
『…き、聞こえてる…死ぬかと思ったぜ…』

2012年11月13日
○ 地球暦4年、ノルウェー・オスロ空港。
「道夏大陸に直接行けないからここに来たけど…タクシー!」
「Ma'am?」
「あ…アイウオンツーゴーパフュームホスピタル?」
「Perfume!私、DVD全部持ってまーす!ホスピタル?研究所ね!OK」
「よく分からないけど…いいよね?K君…」

2012年11月12日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「艦橋ですぜ」
「お客さんがお待ちかねかな」
「暴れてやりますよ」
「軍曹、まだ生存者がいるかもしれん。無茶するなよ」
「隊長らしからぬお言葉。『味方殺しのSAMT』の異名は捨てますか?うしし」
「殺りたくて殺ってるんじゃねえ!馬鹿野郎」

2012年11月11日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
『抜ケ道ヲ通ルヨ!』
「あぁ…お手柔らかに…た、頼むぜ…」
『シッカリシンシャイ!『黒イレーザービーム』ナンジャロ!』
「ぜ、前言撤回だ…『黒い子猫ちゃん』で頼む…今10G位かかってるぜ…」
『アト5分位デ外ニ出ラレルヨ♡』
「5分…死ぬぜ…」

2012年11月10日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「K准尉の他に生存している乗組員はいないのか?」
「彼に聞いてみましょうや?」
「隊長。無理ですね。心音も弱いし、体温も低い。この状態で生きている方が奇跡的です」
「先生、SU中尉と彼についててやってくれ。俺たちは先に進む」
「了解です」

2012年11月9日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令!火星海域の我が艦隊から入電!未確認の熱源に包囲網を突破されたとのことです!」
「こちらの損害は?」
「ありません!」
「無いだと?」
「敵は我が艦隊の射程に入った瞬間に消え、その後後方に現れたそうです!」
「また奴らお得意のテレポートか…」

2012年11月8日
○ 地球暦4年、火星海域、戦艦イミテーションワールド。
「艦長、まもなく未確認の熱源、射程に入ります」
「戦艦コミュニケーションの弔い合戦だ。討ち漏らすなよ」
「猫の子一匹通しません」
「ターゲット、確認!」
「撃ち方始め!」
「タ、ターゲットロスト!消えました!」
「なんだと!」

2012年11月7日
○ 地球暦4年、道夏大陸上空。
「抜け道?星空が広がっているだけだが」
『自動操縦ニシテ!』
「全てオートにしたぜ」
『シッカリ掴マッテテ!』
「『黒いレーザービーム』と呼ばれる俺に言うセリフじゃないぜ」
『行クヨ!』
「うわ!ちょっと待て。VOICEってこんなスピード出たっけ!?」
 
2012年11月6日
○ 地球暦4年、第二東京市。
「…軍から何の指示も無い…信じてもらえないんだ…K君が伝えたかったこと私達だけでも…」
「あらKさん?そんな荷物持って旅行?」
「ちょっとそこまで…」
「無理しちゃダメよ」
「大丈夫です…」
「本当?赤ちゃんもいるんだし」
「行かなきゃならないんです!」

2012年11月5日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「先生!」
「隊長。先生は止めてくださいよ」
「衛生兵だから先生でいいだろ」
「先生なんて呼ばれたらくすぐったくていけねえです。これですか?」
「ああ、どう思う?」
「肩の付け根から新しい手が生えてきているようですね。信じられませんが…」

2012年11月4日
○ 地球暦4年、道夏大陸東海岸。
「飛べたはいいが、ここはどこなんだ?隕石じゃないようだぜ」
『早ク!ミンナニ伝エテ!』
「分かってるが、計器が壊れてる。大西洋上にいることになってる」
『ココ地球ダヨ!シリウスニ向カッテ飛ンデ!抜ケ道ガアルカラ!』
「はあ?もう何でもいいぜ…」

2012年11月3日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、『道夏大陸ヘ避難しろ』とのメッセージいかがしますか?」
「情報元は彼女達からでは無いのだな?」
「はい、東京の赤ん坊からです」
「50億人をもの人間をどうやって…」
「無視しますか?」
「SAMTからの連絡は?」
「ありません」
「むむ…」

2012年11月2日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室内。
「このロボットどもは彼に何をしていたんだ?」
「人体実験じゃねえですか?」
「しかし、これは医療行為にも見えるが…これは脳波計だろ」
「L隊長!か、彼の左腕を見てください!こんなことが…」
「何だこれは…。こいつら彼に何をしたんだ…」

2012年11月1日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「明らかにメッセージだな。なんと書いてあるんだ?」
「『道夏大陸ヘ避難せよ、K』と読み取れます。F将軍」
「これだけか?」
「これ以降第二東京市からは何も」
「回線が切れたのか?」
「いえ、赤ん坊にサインが現れなくなりました」
「どういうことだ…」

2012年10月31日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
「なんだこれは?」
「こいつらロボットか?」
「SU中尉、これはこの艦の警備ロボットじゃないよな?」
「いえ、違います、初めて見ました。それよりも彼を!」
「おい、まだ息があるぞ!」
「この艦の乗組員か?知ってる顔か?」
「K准尉!!」

2012年10月30日
○ 地球暦4年、道夏大陸東海岸。
「なんとかこのVOICEは動きそうだな」
『スロットルヲ全開ニシテ、バルカン砲ヲ撃ッテ!』
「なるほど、この岩をバルカン砲で破壊するってわけか。じゃあやるか」
『フルスロットル!』
「言われなくてもやってる」
『一緒ニ飛ブヨ!』
「ご機嫌だぜ!」

2012年10月29日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド通信室。
「おっと、お客さんが撃ってきたぞ!制圧しろ!」
「畜生め、グレネードでも喰らいやがれ!」
「待って!人がいます!」
「何?中尉、間違いないか?」
「ええ、あの上に!」
「野郎ども、なかに人がいる!ライフルだけで潰せ!」
「了解でさあ!」

2012年10月28日
○ 地球暦4年、道夏大陸東海岸。
「全部捨てたぞ。武器もマニピュレーターも外したぜ」
『再起動シマス』
「早くやってくれ」
『システム再設定…McVOICE起動』
「Mc?OSのアップデートなんて聞いてないぜ」
『メニューヲ選ンデ下サイ…スマイルハ0円デス』
「そのマックかよ!」

2012年10月27日
○ 地球暦4年、エレクトロ・ワールド艦内。
「SU中尉。この先は通信室か?」
「ええ。でもこんなドアは無かったはずです」
「L隊長。このドア、開かないですぜ」
「NZ軍曹。ドアを爆破しろ」
「了解でさあ。C4を使うからみんな離れろ!」
「ボン!」
「よし入るぞ。GO!GO!GO!」

2012年10月26日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「Q博士。第二東京市からの映像入ります」
「…もう少し拡大してくれ…そうだ。見えた」
「博士。これは何でしょうか?生まれたばかりの赤ん坊の体に…」
「この子の父親の所属は宇宙軍だったな?」
「ええ、エレクトロ・ワールド所属でした」
「あの艦か…」

2012年10月25日
○ 地球暦4年。エレクトロ・ワールド艦内。
「誰か!誰かいないの!」
「攻撃された様子は無いが…誰もいないな」
「隊長、こいつを見てくださいや」
「これは足跡…いや、何か通った跡か?中尉、分かるか?」
「いえ、艦内にこんな跡を残すようなものは…」
「つまり、敵が侵入したってことか」

2012年10月24日
○ 地球暦4年、道夏大陸東海岸。
「クソ!気が付いたらこんなところに埋まってるしよ!」
『ネエ!早ク!ミンナニ伝エテ!』
「分かってる。だがここから出られなきゃどうしようも無いだろ」
『早ク!モウ来チャウヨ!』
「じゃあ、この岩をどけてくれ」
『全部捨テナサイ』
「意味分かんねえぜ」

2012年10月23日
○ 地球暦4年、第二東京市地下病院内。
「よしよし、もう泣かないで」
「Kさん、検診の時間ですよ、赤ちゃんを見せてくださいな」
「あ、はい」
「あら、これは何かしら?赤ちゃんの頭の後ろに痣からしらね…。え?ちょっと。これ、おかしいわ」
「え?何ですか?…まさか…嘘でしょ…K君なの?」

2012年10月22日
○地球暦4年、道夏大陸。
「SU中尉。あれを見てくれ。エレクトロ・ワールドか?」
「少佐、そうです!あの艦橋の形を私が見間違うはずありません」
「外見は異常ねえですな」
「軍曹、偵察型ドローンを飛ばしてくれ」
「了解。こいつはよく働く奴ですからね」
「ああ、艦内まで見に行かせろ」

2012年10月21日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令!木星海域で発生した熱源、地球への軌道に変わりました」
「速度は?」
「このままの速度でしたら2、3日で地球に到達します」
「迎撃できる態勢は戦艦8隻、巡洋艦10隻か、やれるか」
「しかし戦艦コミュニケーションが何もできませんでしたからね…」

2012年10月20日
○ 地球暦4年、道夏大陸。
「NZ軍曹。行くぞ」
「L隊長、あのお嬢さん、どうしやすか?」
「連れていく」
「足手まといにならないすかね?」
「SU中尉に後ろを取られたのは誰だっかな?」
「それは言いっこなしでさあ、ちと油断しただけっすから」
「泣く子も黙る鬼軍曹の言葉とは思えんな」

2012年10月19日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「Q博士、彼女達の様子は?」
「落ち着いたようです」
「また外部と交信しようとしていたのではないか?」
「可能性が高いですが、受信者が行方不明です…」
「またクリティカルな情報のはずだ。奴を探しださなければな」
「それはSAMTには伝えてあります」

2012年10月18日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令!戦艦コミュニケーションを破壊したと思われる熱源を再びキャッチしました!」
「この速さ?今までの隕石とは比べものにならないぞ」
「スピードは早いですが、軌道が一定していません。隕石ではないようです」
「つまり?」
「宇宙船の可能性があります」

2012年10月17日
○ 2016年、ブラジルコンサート会場付近。
L「君達がこの停電の中、4日間も奴らを釘付けにしてくれたお陰で上手くいった。感謝する」
の「隊長さん!SAMTは「サムティ」って読むんですよね?」
L「いや…でものっちちゃんがそういうならこれから「サムティ」するよ♡」
SAMT隊員「…」

2012年10月16日
○ 2016年、ブラジルコンサート会場。
「お嬢さん方。俺達はSAMTだ。君らを助けに来た。神経ガスを使うから早く出ろ」
あ・か・の「お客さんを置いて逃げたりできん」
「客じゃねえ。核武装したテロリストだぞ」
あ「私達を見に来てくれる人は誰だってお客さんじゃ」
「噂通りの天使達だな」

2012年10月15日
○ 地球暦4年、道夏大陸。
「あんた、エレクトロ・ワールドの生き残りか」
「そうかもしれません。みんなどうなったか」
「VOICE乗りだろ?艦はどうなったんだ?SU中尉」
「少佐、私はこの隕石を破壊しようとして…気が付いたらここに落ちていて…」
「その間に地球にテレポートって訳か」

2012年10月14日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「Q博士!見てください!彼女達の様子が!」
「これは?こんなに激しく痙攣しているのは今まで見たことがないぞ。ICUに運べ!」
「3人の脳波にも激しい変化が!」
「また、この波形。何を伝えようとしているんだ…」
「博士。今回は何か嫌な予感がします…」

2012年10月13日
○ 地球暦4年、道夏大陸遺跡内。
「動くな」
「お、女?ナイフをどけてくれ」
「友軍?」
「SAMTだ。あんたは?」
「エレクトロ・ワールド所属、SU中尉。SAMTがいたなんて聞いてない。どの艦に?」
「U575だ」
「潜水艦が宇宙にいるわけないでしょ」
「ここは地球だ」
「え?」

2012年10月12日
○ 地球暦4年、道夏大陸。
「L隊長。前に建造物らしきものがありますぜ」
「かなり古そうだな」
「ええ、古代遺跡みたいなもんでしょうかね?街なのか?」
「この大きさは人が使っていたものではないな。街というよりも巨大化した集積回路のようだ」
「これは人間が作ったものじゃねえでしょうね」

2012年10月11日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「木星海域で航行中の戦艦コミュニケーションの信号ロスト!」
「またか」
「いえ、破壊された模様です…ロスト直前に熱源反応をキャッチしたのですが、すぐに消えました」
「敵に攻撃されたのか?」
「その可能性が…」
「戦艦が一撃で消滅だと?そんなバカな」

2012年10月10日
○ 地球暦4年、道夏大陸。
「L隊長。あれを見てくださいよ」
「4年前にオスロに現れたロボット…。何故こんなところに?」
「分かりませんが、壊れて動いていないようですぜ。苔も生えてるし…。攻撃してくる様子はねえです」
「オスロと同じ奴ならこのライフルで仕留められるはずだ。先に進むぞ」

2012年10月9日
○ 地球暦4年、木星海域、戦艦コミュニケーション。
「エレクトロ・ワールドの捜索も1か月になります。道夏大陸で何か発見されたとか…」
「事実は分からん。我々は与えられた任務を遂行するまでだ」
「…艦長!我が艦の下方から高速で接近する熱源反応!避けきれませんっ!」
「何だ!?うわ!」

2012年10月8日
○ 地球暦4年、道夏大陸西海岸。
「少なくとも酸素はあるぜ」
「各自、散開して装備を整えろ!」
「何の変哲もない海岸だな」
「センサーをチェック!無線の状況は?」
「L隊長、レーダーはダメだ。無線は使えるようですが本部には通じないですぜ」
「エレクトロ・ワールドを目指す」
「了解」

2012年10月7日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「道夏大陸に我軍の特殊部隊が潜入できたようです」
「Q博士。何があるんだろうな?」
「分かりません。あれがエレクトロ・ワールドなのかすら」
「4年前のロボットからエウロパ、そして道夏大陸。何一つ解明できていない。我々は何と戦っているのだろうな…」

2012年10月6日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「なぜ今回の任務をならず者部隊に?」
「SAMTのことか?そうか、君は『闇の四日間』の真相を知らんのだな」
「真相?」
「彼らが2億人を救ったのだよ」
「では旧米軍兵士100名を巻き添えにした件は?」
「彼らこそがテロリストだったのだよ、実はな…」

2012年10月5日
○ 地球暦4年、道夏大陸西海岸海中、特殊部隊SAMT。
『L隊長、バリアに穴が開きましたよ』
『一人ずつ慎重に進め』
『了解!こんなワクワク感は5年前の『闇の四日間』以来ですぜ!』
『そうか、もう5年も経つか・・・。相手が人間ならやりようはあるが、敵は何者か分からない。油断するなよ』

2012年10月4日
○ 地球暦4年。U-575。
「また君たちと一緒に仕事をすることになるとはな」
「艦長。今回もよろしく頼みます」
「L少佐、あまり無茶苦茶しないでくれよ」
「ふ、大丈夫ですよ。今度の敵は人間じゃないでしょ。安心してくださいよ」
「私は敵の心配ではなく、この艦の心配をしているんだが…」

2012年10月3日
○ 地球暦4年、南米某所。特殊部隊『SAMT』本部。
「L隊長、司令部から何か届きましたよ~」
「何だ?」
「何々?ハイパードリル?け、おもちゃですよ!」
「こいつでバリアに穴を開けろってか?うひゃひゃ」
「お前ら!うるせえ!今あ~ちゃんの憑依芸特集見てんだ!黙ってろ!」
「へーい」

2012年10月2日
○ 地球暦4年、U-575。
「艦長。司令部から入電。『特殊部隊と合流し、道夏大陸の調査をせよ』との命令です」
「『特殊部隊』とは、奴らのことか?」
「間違いないと思います」
「何でこの艦が選ばれたんだ?」
「如何せん、第一発見者ですからね、我々は」
「貧乏くじを引いたな」
「ええ」

2012年10月1日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「F将軍。例のバリアですが破壊する方法はあります」
「すぐに使え」
「今までの戦闘データから得られたのですが、現在の我々の技術では人が一人ずつ通れる穴を開けるのがやっとです」
「VOICEを通すことはできないのか?」
「無理です」
「やむを得んな」

2012年9月30日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「エレクトロ・ワールドらしきものが発見されたと」
「一体どういうことだ?」
「木星海域から大西洋まで移動してきたことになります」
「どうやって?」
「分かりません。宇宙空間から来たか、大西洋の底にテレポートしてきたか」
「確かめろ!」
「了解!」

2012年9月29日
○ 地球歴4年、道夏大陸観測所。
「1週間経つがなんの変化も無いな」
「望遠鏡で見る限りはな。中は霞んでいてよく見えないし…」
「攻撃すべきじゃないのか?」
「でも向こうから攻撃してきてる訳じゃないぞ」
「だな…。おい、あれは船影じゃないか?あの形…まさか…エレクトロ・ワールド…」

2012年9月28日
○ 地球暦4年、第二東京市。
『…現在、飛行禁止区域直近から中継しております。大陸の周辺には防衛軍の艦船や航空機が多数展開しており…』
「道夏大陸のニュース…」
『…また新たな情報が入り次第お伝えいたします…』
「K君がいなくなってから大変なことばかり…。私達どうなっちゃうんだろ…」

2012年9月27日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「F将軍、道夏大陸の件ですが」
「道夏大陸?」
「大西洋に現れた大陸です。世界中でそう呼ばれ始めています」
「それが?」
「バリアで覆われており、物理的にも各種センサーでも内部を感知できないそうです」
「PFM物質と同じってことだな」
「そうです」

2012年9月26日
○ 地球暦4年、U-575。
「レーダー並びソナーの状況は?」
「いずれも使用できません!」
「出来るだけ接近しろ!」
「これで目一杯です!」
「見た目は何もないのに…。副長、小銃を貸せ」
「どうぞ」
「パン!…キン!」
「あ、危ねえ!弾が跳ね返された?」
「見えない壁があるのか…」

2012年9月25日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令。衛星写真が送られてきました」
「これは?オーストラリア大陸並の大きさじゃないか!」
「地質学的にも有り得ません」
「しかし、この写真の解像度、もっと詳細な物はないのか?」
「これが最高です。妨害電波が出ているようです」
「結局、これも敵か」

2012年9月24日
○ 地球暦4年、U-575。
「これは島なんて規模じゃないぞ。確認する。緊急浮上!」
「…ハッチを開けるぞ…」
「もっと近づけ!おい、進路が曲がっている、修正しろ!」
「まっすぐ進めません!壁があるようです!」
「前には壁など無い!進め!」
「舵が効きません!」
「どういうことだ?」

2012年9月23日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、海軍U-575から入電!大西洋海底に異常有り!」
「大西洋海底?」
「島が海底から生えてきていると…」
「海底火山の爆発じゃないのか?」
「いえ…島が出来上がった?確認しろ…。どうやら新たな島が大西洋に現れたようです」
「何が起こったんだ」

2012年9月22日
○ 地球暦4年、U-575。
「艦長!前方に未確認の海底火山!」
「海図には無いぞ!間違いないのか?」
「アイ、サー!え?変です!海底火山の形が変わっていきます!」
「噴火活動か?」
「熱源反応はありません!」
「どういうことだ」
「か、海底から何か物体が上がってきているようです!」

2012年9月21日
○ 地球暦4年、フロリダ沖、U-575。
「宇宙SS艦隊で勤務したかったなぁ」
「伍長、最新鋭潜水艦では不満か?」
「艦の名前が…」
「575でいいじゃないか」
「『微かなカオリ』号が良かったです」
「まあ、ぼやくな…おい、このソナー反応は何だ?こんな所に海底火山は無かったはずだぞ」

2012年9月20日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「まもなくGMT0時00分です」
「防空レーダーに反応は?」
「今のところありません」
「極点の融解は?北極、南極観測部隊から報告はないか?」
「異常なしです」
「…ガセ?…」
「センサーに反応!海面の上昇感知しました!」
「きたか!原因を探せ!」

2012年9月19日
○ 地球暦4年、バクダッド地下居住区。
「お父さん、明日何が起こるの?」
「不吉なことが起きるかもしれん」
「不吉なことって?」
「息子よ。人間は今までやりたい放題やってきた。それを天が怒っているのだよ」
「でも教えてくれたんでしょ?」
「うむ。彼女達を通じて大切なメッセージをな…」

2012年9月18日
○ 地球暦4年、NY新国連地下本部。
「まもなくあの動画の警告の日だが状況は?」
「予想される海面の到達点内にある居住区の移転はすべて完了いたしました」
「多くの抵抗があっただろうと思うがご苦労だった」
「抵抗は無かったようです」
「そうか。彼女達が世界中から愛されているがゆえだな」

2012年9月17日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「エレクトロ・ワールドの捜索隊は現在4隻だったな?」
「戦艦イミテーションワールド、カウンターアトラクション、ファンデーション、コミュニケーションです」
「コミュニケーションを残して3隻は戻せ」
「了解」
「あの動画の警告の日まであと3日…」

2012年9月16日
○ 地球暦4年、第二東京市。
『…木星海域で消息を絶った戦艦エレクトロ・ワールドの捜索は難航しており…』
「…ニュース。K君はこれに乗ってたのかな…」
『…昨日発売されたPerfumeのリミックスアルバムは過去最高の…』
「…K君どこにいるの…あ、分かったよ、そんなにけらないで…」

2012年9月15日
○ 地球暦4年、NY新国連地下本部。
「来週であの動画が警告した6か月後になるが、例の隕石の状況は?」
「防衛軍司令部からは、『隕石を排除した』という連絡は入りましたが…」
「歯切れが悪いな」
「突然消滅したらしいです。隕石が防衛軍の艦船もろとも。現在も捜索を継続しているようです…」

2012年9月14日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令、エレクトロ・ワールドが隕石の進行を止めたようです」
「やってくれたか」
「はい、しかし、奇妙なことが…」
「何だ?」
「レーダーから隕石もエレクトロ・ワールドも消えてしまいました」
「不具合か?」
「分かりません。通信にも応答しません」

2012年9月13日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「温度限界を突破しました!隕石が爆発します!」
「各員、衝撃波に備えろ!」
「くっ…」
「もうダメか…」
「…ん?何も起こらないぞ?どうした?」
「あれを!艦長!見てください!モニターを!」
「…何だあれは…隕石の中から…そんな馬鹿な…」

2012年9月12日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長、巨大隕石の進行が止まりました!」
「やってくれたか」
「…待ってください!艦長、巨大隕石の内部温度が異常に上がっています!隕石が爆発する可能性が!退避を!」
「何?VOICE各隊に緊急指示!当艦も緊急回避行動!急げ!」
「了解!」

2012年9月11日
○ 地球暦4年、巨大隕石コア付近。
「やられた…。い、痛いよ…ひ、左腕が…」
「偵察型VOICE?何デコンナトコロニ!」
「僕が…この隕石を止めるよ…」
『M大尉!K准尉が!』
「K准尉?アノ速サハ俺以上ダ!追イツケナイ!」
「ごめん…もう一度…君に…会いたかったよ…さよなら…」

2012年9月10日
○ 地球暦4年、巨大隕石内。
「ミンナ、ドケドケ!コイツノ動力源?中心ニ決マッテル!」
「凄い…あの砲塔の攻撃をよけてる…あ、M大尉!私も行きます!」
「SU中尉。ジャア、ウルサイ大砲ヲ潰シテクレ!」
「了解!」
「アレダナ。至近距離カラレーザーヲオ見舞イシテヤルゼ!!」

2012年9月9日
○ 地球暦4年、巨大隕石内。
「こんなところで死ぬ訳にはいかないのよ…私はみんなに借りがあるんだから…くっ、やられた…まだまだ動ける…中心まで行ってこのVOICEごとあんたを吹き飛ばしてやるわ…え、何?」
「カッコイイ役目ヲ独リ占メハズルイゼ!SU中尉!」
「M大尉!どこから?」

2012年9月8日
○ 地球暦4年、巨大隕石軌道上。
「僕だって戦える!」
『K准尉!出撃命令は出ていません!』
「この隕石を潰さなきゃ地球が無くなっちゃうんだ!僕には待っている人がいるんだよ!」
『准尉!軍法会議ものですよ!』
「みんな死んじまったら会議もクソもあるもんか!こいつを潰せばいいんだろ!」

2012年9月7日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「敵戦闘機部隊は片付きましたが、隕石内に侵入したVOICE隊は内部の砲塔にやられています!」
「隕石内が狭い分よけきれないか…」
「各隊の損害は甚大です!」
「外側からの攻撃では隕石に損害は与えられん。中にいるVOICEに賭けるしかない」

2012年9月6日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド内格納庫。
「JJ中尉。僕らは出撃しないんですか?」
「K君。俺達の専門はあくまでも偵察だ」
「そうですか…それじゃ!」
「…って何処へ行くんだ!おい!」
「ハッチオープン!発進!」
「こら開けろ!そいつには武器はほとんど積んでないんだぞ!」

2012年9月5日
○ 地球暦4年、巨大隕石内部VOICE各隊。
「うわ!」
「隊長!くそっ。砲塔が突然出てきやがった。よけきれねえ!」
「各機、離脱しろ!俺たちは袋のネズミだ!」
「駄目だ!侵入口が塞がれてる!」
「被弾した…中尉、後は頼んだぞ…」
「大尉!…このままじゃ自滅だ。みんな奥に進むんだ!」

2012年9月4日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「司令部から至急電です!」
「繋げてくれ」
『AVDR艦長、巨大隕石の状況は?』
「司令。あらゆる手段で破壊を試みています」
『その隕石が地球に落ちたら君も分かっていると思うが…』
「分かっています。その前にこの艦ごと…」
『…頼んだぞ』

2012年9月3日
○ 地球暦4年、木星海域。
「何だあれは?敵機が一撃で戦闘不能に!」
「あれだ!あの機体!VOICEか?…黒のカラーリングにオレンジのライン…M大尉の機体だ…」
「嘘だろ…。どうやればあんなふうに動けるんだ?」
「敵戦闘機を全部やっつけちまった…。そのまま巨大隕石に向かって行くぞ!」

2012年9月2日
○ 地球暦4年、巨大隕石軌道上。
「見つけたわ!あの穿孔からこの隕石の中に入れる!」
『SU中尉!無茶するな!俺達も行く!』
「…入った。中は広い。これなら機体を変形させずにこのままのスピードで行ける!」
『1機で無茶しやがって!』
「動力源があるはず…何?砲塔!くっ、撃ってきた!」

2012年9月1日
○ 地球暦4年、木星海域、VOICEアルファ小隊。
「奴らを蹴散らすぜ!」
『BGMハGAME!』
「何だ?また幻聴か?これは…うっ...俺ニツイテ来イ!」
「M小隊長!了解!…って?何だあの機体の動き...すげえ...」
「本当に俺達のVOICEと同じなのか?ついて行ける訳ねえ!」

2012年8月31日
○ 地球暦4年、木星海域、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長!左舷後方に敵戦闘機多数出現!」
「また突然出てきたな。迎撃はアルファ小隊にやらせろ!」
「了解!90秒後にVOICEアルファ小隊発進!」
「当艦のシールドは艦前面に集中!各砲塔も正面の巨大隕石に全ての火力を集中させろ!」

2012年8月30日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「司令。エレクトロ・ワールドから入電!巨大な隕石が地球に向かっているとのこと!」
「巨大というのは?」
「衝突すれば地球が無くなると」
「デカイな。戦艦イミテーションワールドはいつ出せる?」
「1週間あれば…」
「3日で出させろ!」
「了解!」

2012年8月29日
○ 地球暦4年、巨大隕石上空、VOICEチャーリー小隊。
「今度こそしっかりとケリを付けてやるわ!外が駄目なら内側から破壊してやる!」
『SU中尉!勝手に編隊を崩すな!戻れ!』
「もう逃げない!絶対に落とす!」
『おい!聞いているのか?くそっ!各機、中尉に続け!隕石に取り付くんだ!』

2012年8月28日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長!目標は巨大な岩石状!破壊してもきりがありません!」
「自ら動き出したんだ!動力があるはずだ!動力源を破壊しろ!」
「このデカブツの予測進路でました!まっすぐ地球に向かってます!」
「何としても破壊するんだ!この艦で進路をふさげ!」

2012年8月27日
○ 地球暦4年、木星海域、VOICEブラボー小隊。
「何処を狙えばいいんですか?KJ隊長」
「真ん中だ」
「ただの岩じゃないですか?」
「岩が自分で浮き上がるか!メガバズーカをお見舞いしてやれ」
「援護頼みますよ。格闘形態じゃスピードが遅くって」
「つべこべ言わないでさっさと撃て!」

2012年8月26日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長!エウロパから巨大な物体が上昇してきます!」
「何だあれは!船か?いや、隕石か?あれが地球に落ちたら我々の帰る場所は無くなるぞ!」
「物体の解析は不能です!」
「不能?」
「各センサーの反応無し!」
「とりあえず破壊するしか無いな」

2012年8月25日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「VOICEブラボー小隊、発進準備完了」
『了解!オールグリーン!発進どうぞ!』
「その声はもしかしてAN少尉?帰ったら俺と食事どお?」
『KJ中尉!とっとと発進してください!』
「きついね!でも本気だからさ、考えといて!じゃ皆行くぞ!」

2012年8月24日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「総員戦闘配備!VOICEは対艦戦用兵装で出せ!」
「了解!艦長。やはりエウロパが奴らの拠点でしたね」
「まだ分からん。とりあえず今は敵を迎撃することに全力を尽くす」
「了解!偵察機を収容と同時に各砲塔は射撃体勢!目標は前方アンノウン!」

2012年8月23日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「Q博士、これが使えるようになるまでどれくらいかかる?」
「15年、いや最低10年は…」
「待っていられん。5年でなんとかできないか?」
「F将軍。それは無茶です!」
「だが10年後に地球がこのまま存在する保証はないのだぞ」
「わ、分かりました…」

2012年8月22日
○ 地球暦4年、偵察型VOICE。
「JJ中尉!距離50,000。僅かな熱源反応!」
「急速上昇!フレア&チャフ放出」
「両方ですか?」
「どうやって感知しているか分からん!両方だ!」
「了解!」
「解析は?」
「まだです…出ました!戦艦?いやそれ以上です!」
「全速力で逃げるぞ!」

2012年8月21日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド内パイロット待機室。
『ネエ。大変ダヨ。皆ヲ避難サセナキャ』
「何が大変なんだ?」
『早ク!壊シテ!』
「どうすればいいんだ?」
『VOICEニ乗ッテ!早ク!』
「なんだ?…おい!」
「M大尉!うなされてましたよ」
「あ?ああ。まただぜ…」

2012年8月20日
○ 地球暦4年、第二東京市。
「あ、K君からメールだ」
『前略。お元気ですか?僕は毎日VOICEの操縦訓練をしています…』
「会いたいな…早く帰って来てよ…」
『追伸。地球を撮りました』
「あ…地球ってこんなに綺麗なんだ…うん…帰ってきたら驚かせてやるんだから…私と…もう一人とで…」

2012年8月19日
○ 地球暦4年、エウロパ大気圏。偵察型VOICE内。
「少年。緊張するな。敵を発見したら一目散に退散するから」
「僕は21歳です。JJ中尉」
「艦長から面倒見てくれって頼まれてるんだからよ。任務は偵察だ。戦うのは他の連中が専門だからな。ちゃんと後ろでセンサー見てろよ。K君」
「了解」

2012年8月18日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド内食堂『Take me Take me』
「エウロパに何があるのですか?」
「海面上昇と関係あるかもな」
「ドローンからの画像だと氷の海ばかりだそうですが…」
「ま、いずれ俺たちにVOICEに乗って見てこいって命令が来るだろ」
「そうですね」

2012年8月17日
○ 地球暦4年、戦艦エロクトロ・ワールド内ブリーフィングルーム。
「M大尉、顔色悪いですね」
「最近眠れなくてな、眠っても同じ夢ばかり見ちまうぜ」
「どんな夢です?」
「3人の天使の夢だ」
「最高じゃないですか」
「いや、何かを伝えたがっているようなんだが…それが判らないんだ」

2012年8月16日
○ 地球暦4年、NY新国連地下本部。
「研究所からこの動画の警告は確度が高いと!」
「実際に起きるということか?」
「10mも海面が上がったら…東南アジアなどは壊滅するぞ」
「ええ、早急に対策をする手はずを。内陸部に多くの地下都市を移します」
「彼女達は未来も見ることができるのか…」

2012年8月15日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「つまり、彼女達の思念体か何かがVOICEをハックして動画をアップロードしたというのか?」
「将軍、さすがに人の手が入らないと無理でしょう」
「彼女達の意思を読み取って実際にVOICEに動画を流し込むことができる者などいるはず…やつか…」
「ええ」

2012年8月14日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「VOICEは何なんだ?リニアと何が違う?」
「一番の違いは全ての機体がリンクしている部分です。1機が経験したデータは全ての機体に瞬時に転送されます。それ以外にもPFM物資の作用が…」
「まさに歌詞と同じだな『点と点がつながり、全てが合わさる』か」

2012年8月13日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「例の動画の出処は分かったか?」
「それが…」
「どっからだ?」
「我軍のVOICEからです」
「何?」
「VOICEの制御コンピューターから送信されています」
「どの機体だ?」
「全機です。全部の機体から送信されています」
「全機だと?馬鹿な!」

2012年8月12日
○ 地球暦4年、NY新国連地下本部。
「この動画は何なんだ」
「彼女達からの警告のようですが…」
「彼女達はまだ昏睡状態のはずだ。誰かが名前を騙っているんだ。出処を突き止めろ!世界がまたパニックになるぞ!」
「もう世界中に出回っていますが…」
「デマだと分かれば打ち消すことは可能だ」

2012年8月11日
○ 地球暦4年、オスロ郊外研究所。
「博士、また波形が!」
「覚醒か?」
「外見に変化は…え?モニターを見てください!」
『半年後ニ…海面ガ…10m…上昇シマス。避難…ノ準備…ヲシテ…クダサイ。繰リ返シマス』
「彼女達の動画を切り貼りしたものじゃ無いか!どこから発信されている!」

2012年8月10日
○ 地球暦4年、戦艦エロクトロ・ワールド。
「艦長、司令部から入電。現任務を放棄し、エウロパへ向えとのこと」
「エウロパか。早いな」
「ドローンを先行させますか?」
「2機行かせろ。偵察型VOICEはまだいい」
「了解!」
「ただVOICEはすぐに発進できるようスタンバらせておけ」

2012年8月9日
○ 地球暦4年、地球防衛軍司令部。
「エレクトロ・ワールドからの連絡。『敵攻撃機ト火星海域デ交戦。コレヲ撃退。当方ノ被害ハ軽微』とのこと」
「朗報だ。発射台は?」
「無くなっていたそうです」
「妙だな。ジャカルタがやられたばかりじゃないか」
「発射台を移動させているのでしょうか?」

2012年8月8日
○ 地球暦4年、火星海域沖、アルファ小隊。
「小隊長、ありがとうございます」
「なんとか撃退できた。以前に戦った奴とは違う種類だ」
「想定していた宇宙空間内戦闘データとも違いました。小隊長のお陰で命拾いしましたよ。でなきゃ今頃」
「戦場ではお互い様だ。今度は俺のことを頼むぜ。相棒!」

2012年8月7日
○ 地球暦4年、火星海域沖。VOICEアルファ小隊。
「こいつら戦闘機か!動きが早いぜ。散開して攻撃!後ろを取られるな」
「撃ってきた!」
「怯むな、レーザー砲を撃ちまくれ!VOICEのシールドはそう簡単には破られない!」
「小隊長!振り切れません!」
「持ちこたえろ!俺が落とす!」

2012年8月6日
○ 地球暦4年、火星海域沖。戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長!左舷後方に未確認物体多数!」
「どっから出てきた!」
「分かりません!」
「全シールド展開!VOICEアルファ小隊をスクランブルさせろ!」
「了解!」
「続いて各砲塔!準備ができ次第射撃開始!艦には1機も近づけるな!」

2012年8月5日
○ 地球暦4年、火星海域、戦艦エレクトロ・ワールド。
「艦長、偵察機の情報によるとアストロイドベルトには隕石発射台は見つからないそうです」
「隕石は今でも地球に落ちている。無いわけはない」
「捜索続けさせます。それからこの海域に今までない熱量が感知されています」
「すぐ調べさせろ」

2012年8月4日
○ 地球暦4年、戦艦エレクトロ・ワールド。
「K准尉」
「は、艦長!」
「君は東京出身だったな。ご家族は?」
「隕石で妹を亡くしました」
「そうか。それは残念だった…。君のVOICEシュミレーターの成績、スジが良い。いずれ実戦に出てもらうかもしれん、励んでくれ」
「がんばります!」

2012年8月3日
○ 地球暦4年、宇宙戦艦エレクトロ・ワールド進水式。
「君達の肩に地球の運命がかかっている」
「司令。必ず敵の拠点を叩き潰して参ります」
「AVDR艦長。頼んだぞ。この艦はPFM物質から抽出したシールドで全てが覆われている。VOICEも80機搭載済みだ。必ず天使の加護があるだろう」

2012年8月2日
○ 地球暦3年、VOICE訓練所格納庫。
「このM大尉専用の機体見ろよ。他のと全然違う」
「機体色と三天使のノーズアートだけじゃないのか?」
「全く違う。仕様書が別にあるんだ」
「これ…どうやって操縦すんだ?」
「分からん。大尉が最初に乗った試作機だそうだ。改良されてるらしいけどな」

2012年8月1日
○ 地球暦3年、VOICE訓練所。
「M大尉。アジア航空大隊SU中尉です。よろしくお願いします」
「SU?」
「コードネームです」
「ああ、君か戦闘機1機で東京を救った英雄は」
「3機です。あとの2人は死にましたし、東京は半分無くなりました。私は英雄なんかじゃありません。失礼します」

2012年7月31日
○ 地球暦3年、VOICE訓練所。
「出撃の日取りが決まった」
「オー!!」
「それから今日から加入したM大尉を紹介する。君達も知っているだろうが彼はVOICEで実戦を経験した唯一のパイロットだ。宇宙では小隊長をやってもらう。大尉」
「VOICEは信頼に足りる機体だ。よろしく頼むぜ」

2012年7月30日
○ 地球暦3年、呉新兵訓練所。
「もしもし、僕だ。宇宙への出撃が決まったよ」
『いつ帰ってくるの?』
「分からない。隕石の元を破壊するまでかな」
『あの…こないだ言おうとしたことね…』
「…帰ったら僕と結婚してくれないか?」
『なんだ…私が言おうとしてたこと先に言われちゃた...。』

2012年7月29日
○ 地球暦3年、NY地下居住区。
「あなた何見てるの?」
「彼女達のグラミー受賞の時のスピーチさ」
「また?」
「何度見ても感動するんだよ。翻訳機を使わずに一生懸命英語でしゃべって」
「そうね。彼女達には驚かされっぱなしだったわ。ここでの10万人野外ライブも」
「ああ、また見たいな」

2012年7月28日
○ 地球暦3年、地球防衛軍司令部。
「司令、宇宙艦船とVOICEの準備が整いました」
「そうか。年明けには出撃させられるな」
「遂に火星海域の隕石発射台の掃討ですね」
「だけではない。エウロパに何があるのか確かめる」
「まだ詳しい報告はありませんが」
「彼らに詳しい調査をしてもらう」

2012年7月27日
○ 2013年、NYマディソンスクエアガーデン。
「今日はこれをつけて歌って」
あ・の・か「何ですかこれ?スカウター?」
「超小型翻訳機。お客さんにはもう配ってある。これでMCも脳内で母国語に変換される」
あ「こんなのあったんですか?」
「世界初の実験だ。君達が今夜歴史を作るんだよ」

2012年7月26日
○ 地球暦3年、フロリダNASA研究所。
「宇宙座標を示しているんじゃないですか?」
「例のロボットの音か」
「ええ、3次元宇宙座標に音階を合わせてみると」
「なるほど。この地点はどこだ?」
「木星の衛星エウロパです」
「そんなに近くか?」
「ええ、そこに何があるかは分かりませんが」

2012年7月25日
○ 地球暦3年、第二東京市。
「逞しくなったね」
「シゴかれてるからね」
「あのね。話があるの」
「それより今夜空いてるだろ?これ」
「あ!フォログラフィックLIVE!」
「しかも'09年代々木バージョン」
「よく手に入ったね」
「軍人の役得さ。話って?」
「あ、うん。今度でいい…」

2012年7月24日
○ 地球暦3年、VOICE訓練所隊員寮。
『中尉!離脱しろ!』
『2機じゃ無理です!私も!』
『軌道を少し変えるだけだ!東京への直撃は免れる!急げ!あと30秒で地表に!』
『3機でやれば!』
『お前は生きろ!犠牲は俺たちで十分だ!』

「!!!。…またあの夢…。もう2年も経つのね…」

2012年7月23日
○ 地球暦3年、オスロ郊外研究所。
「将軍、彼には本当のことを?」
「いや。本当のことを言えば断るだろうからな」
「いいのですか?」
「いいも悪いもない。彼には選択権などないのだよ。軍人なのだから」
「しかし、承認も下りていない計画です。後で問題に」
「結果が全てだ。必ず上手く行く」

2012年7月22日
○ 地球暦3年、呉新兵訓練所。
「もしもし、僕だよ。今度宇宙船に乗ることになったんだ」
『え…?宇宙に行くの?』
「隕石の元をぶっ壊しに行くんだ。上手く行けばもう隕石に怯えないで暮らせるようになる」
『うん。頑張って…。』
「今度休暇があるからそっちに帰るよ」
『うん。待ってる…。』

2012年7月21日
○ 地球暦3年、防衛軍アジア航空大隊。
「中尉、宇宙軍に転属だ。女性のVOICE乗りは君が初めてとなるようだ」
「戦争に男も女も関係ないですよ。VOICEの操縦はF15よりも簡単らしいですから特に問題ありません」
「そうだな。うちもエースがいなくなるのは辛いが頑張ってくれ」
「了解」

2012年7月20日
○ 地球暦3年、オスロ郊外研究所。
「大尉。気がついたか?」
「ここは何処だ?天使に連れられて天国に来ちまったのかな?」
「オスロの研究所だ。火星海域での任務ご苦労だった。君には新しい任務についてもらう」
「俺はVOICEのパイロットしかやらないぜ」
「ふふ、君にしかできない仕事だ」

2012年7月19日
○ 地球暦3年、メキシコ地下居住区。
「ア~チャン、俺達のやっていること意味あるよな?」
「カシユカ忘れたのか」
「忘れるか。5年前のダンスコンテストINメキシコ。3人と踊ったのは一生の思い出だ」
「俺たちの踊りをUPすることで世界のファンの気持ちを一つにできるんだ。さあ練習するぞ」

2012年7月18日
○ 地球暦3年、呉新兵訓練所。
「それで一人前になれると思っているのか!質問だ!彼女達の中では誰推しだ?」
「ゆ、ゆかちゃんであります!」
「馬鹿野郎!彼女達に対して『推し』なんて言葉は存在せん!」
「教官が誰推しって…」
「そういう一瞬の判断ミスが生死を分ける!腕立て伏せ50回!」

2012年7月17日
○ 地球暦3年、宇宙艦ロシア建設ドック。
「ちっちゃい歯車まわして♪」
「何してる?」
「作業BGMがNFだからいいだろ」
「違う、それ」
「これはウオッカだ。飲んでねえよ」
「貴様!気高きロシア海軍正式飲料はエカチェリーナ女帝時代から氷結と決まっている!」
「さすがにそれは嘘だべ」

2012年7月16日
○ 地球暦3年、オスロ郊外研究所。
「博士、C計画だがな。あのパイロットを使ってもらう」
「将軍。既に被験者は決定済みですが…」
「IQや肉体能力よりも重要なことがある」
「しかし、彼は性格にやや難が。猪突猛進タイプです」
「兵士には重要な要素だ。私は彼の運の良さに賭けてみたいんだ」

2012年7月15日
○ 地球暦3年、第二東京市地下大学校内。
「防衛軍に志願した」
「え…」
「大学は?」
「辞める。死んじまったら役に立たないだろ」
「もう一緒にいられないの?」
「来週から訓練が始まるんだ」
「…。」
「泣くなよ。僕だってキミといたいさ。だから志願したんだ」
「…ずっと待ってるよ…」

2012年7月14日
○ 地球暦3年、地球防衛軍ブラジル地下工場内。
「この機体か?地球を救えるかもしれないっていうのは」
「ああ。特別な物質で覆われているそうだ」
「これに乗ると彼女達の声が聞こえるってのは本当なのかね?」
「噂だけどな。もしそうなら俺もメカニックじゃなくてパイロットになれば良かったぜ」

2012年7月13日
○ 地球暦3年、オスロ郊外研究所。
「博士。この脳波図を見てください」
「まさかα波が出ている。覚醒したのか」
「いえ、ほんの数分だけです。しかも3人とも同じ時間帯に」
「どういうことだ」
「この波形が出現した時間帯はVOICE作戦が遂行された時間帯です」
「彼女達は何をしたんだ?」

2012年7月12日
○ 地球暦3年、地球防衛軍司令部。
「VOICE1号の戦果ではっきりした。我々は戦えるぞ!」
「早速VOICEタイプの可変型攻撃機を量産します」
「さらにVOICE搭載可能な宇宙艦船も必要だ。こちらから敵の拠点や母星を叩くことができればこの戦いを終わらせることも可能だ」
「直ちに!」

2012年7月11日
○ 地球暦3年、月基地格納庫内。
「VOICEって何の略です?」
「Variable Operations Individually Controllable Equipmentだ」
「今回でこいつ優秀さが分かりました」
「機械に優秀もクソもねえ。大事なのは扱う人間が優秀かどうかだ」

2012年7月10日
○ 地球暦3年、地球防衛軍月基地。
「VOICE1号が戻って来たぞ!回収急げ!」
「機体がボロボロだ。良く戻ってこれたな。パイロットは?」
「血まみれだ!急いで医務室に運べ!」
「天使が守ってくれた…」
「喋るな!黙っていろ!」
「あの機体は特別だ…誰も触るんじゃねえ…俺専用だぜ…」

2012年7月9日
○ 地球暦3年、火星海域沖VOICE1号内。
「くそ、9基目で油断したぜ。動力に損傷…もうだめか…」
『大丈夫…私達ガツイテル…』
「何だ…幻聴?ふ、死ぬ間際はこんな感じか…」
『指示ニ従ッテ…コントロールヲ自動操縦ニシテ…』
「ああ…何だこの気持ちは…暖かい…本物の天使なのか…」

2012年7月8日
○ 地球暦3年、火星海域沖。
「1基撃破!お次はどいつだ!」
『VOICE1号!深追いは禁物だ。その機体はまだ試作機なんだ!』
「大丈夫だ!敵の攻撃はほぼ無力化されている。隠れてないで出てこいよ!片っ端からたたき落としてやるぜ!」
『VOICE1号!レーダー圏から出るぞ!戻るんだ!』

2012年7月7日
○ 地球暦3年、地球防衛軍月基地。
『大尉、その機体はPFM物質から抽出したシールドで覆われた新型です。理論上は敵の攻撃を無効化することが可能』
「理論?役立ってくれなきゃ困るぜ。センサーオールクリア。ハッチオープン!」
『了解。ハッチオープン。VOICE1号機発進。天使の御加護を』

2012年7月6日
○ 地球暦3年、オスロ郊外研究所。
「将軍。PFM物質の効果を見てください」
「これは予想以上だな。使いこなせれば世界は救われるぞ。予定通りS計画とC計画を開始してくれ」
「S計画は開始出来ますが、C計画はまだ承認が得られていません」
「構わん。C計画も進めるんだ。いずれ必要となる」

2012年7月5日
○ 地球暦2年、NY新国連地下本部。
「敵は我々をなぶり殺しにする気だ」
「ならば人類の一番硬くて尖った部分をぶつけてやるまでだ」
「地球防衛軍に指示。徹底して交戦する。落とせるだけ隕石爆弾を落とせ。その先に新世界は見えてくる」
「どんな犠牲を払おうと人類は座して死を待つことはない」

2012年7月4日
○ 地球暦2年、オスロ郊外研究所。
「彼女達はいつ目覚めるんだ?」
「将軍。未だ完治させる方法が見つからないのです」
「一年近く経っているのだぞ。何か進展はないのか?」
「例の細胞からPFM物質の抽出には成功しました」
「地球の運命は彼女達が握っているはずだ。治療を優先でやってくれ」

2012年7月3日
○ 地球暦2年、地球防衛軍最高会議。
「彼らの目的は一体何なんだ?」
「我々を死滅させることならいつでもできるはずだ」
「弄んでいるのか」
「彼らは目標の都市を壊滅させる大きさの隕石爆弾をあえて選んでいる」
「やはり彼女達に関係しているのではないだろうか?冷凍睡眠はいつ解けるんだ?」

2012年7月2日
○ 地球暦2年、地球防衛軍月基地。
「リニア1号、どういう意味だ?再度送れ」
「発射装置を1基破壊したが、他の発射台が無数にある!」
「無数にある?発射台が無数にあるのか?」
「そうだ!数え切れないほどだ!クソ!攻撃してきた!回避!うわっ!」
「リニア1号!リニア1号!」
「・・・」

2012年7月1日
○ 地球暦2年、地球防衛軍司令部。
「司令。迎撃機リニア1号から情報が入りました。隕石爆弾は火星海域沖のアストロイドベルトから発射されているとのこと」
「そこから手頃な大きさの隕石を撃ちまくっている訳か。迎撃は可能か?」
「敵の発射装置を発見出来れば」
「必ず発見して破壊させてくれ」

2012年6月30日
○ 地球暦2年、チベット地下居住区。
「今年はライブ来てくれるかな?また来るって約束したよ」
「今年は難しいかもね」
「え〜。楽しみにしてるのに」
「そうね。3年前に来てくれた時にここも独立出来たものね。また来て欲しいわね」
「ママ。寝る前に⊿のDVD見ていい?」
「ええ、いいわよ」

2012年6月29日
○ 地球暦二年、NY新国連地下本部。
「事務総長。隕石爆弾迎撃機リニアモーターガールが完成し、それに伴い地球防衛軍が正式に発足しました」
「やっと出来たか。既に全世界で数億人の死者が出ている」
「ひどい惨状です」
「地下に隠れての生活も終わりにしたい。早く隕石爆弾を迎撃させてくれ」

2012年6月28日
○ 地球暦元年、フロリダNASA研究所。
「ロボットを解析していたらこんな音が」
「確かに作動音じゃない。意図的な音だ。何かの信号か?」
「分かりませんがロボットのコア部分からです。定期的に発信してます」
「我々へのメッセージか?いや違うな、どこかで聴いたメロディのような気がする…」
 
2012年6月27日
○ 2016年ブラジルコンサート会場。
あ・か・の「みんな〜。ありがとう!」
会場「ウォー!」
あ「来年から地球暦になるけん。世界は一つになったけん。みんなうちらのお陰じゃって言ってくれるけどそんなことない。みんなが出来ること一つ一つ頑張ったからじゃ。うちらは応援してただけじゃから」

2012年6月26日
○ 地球暦元年、オスロ郊外研究所。
「これを見てください。彼女達の傷口から採取した細胞を培養したものです」
「何だこれは?物理的な接触ができない」
「それだけじゃありません。X線やレーザーも駄目です」
「バリアのようなものか?」
「分かりませんがこれを調べればかなりのことが解るかと」

2012年6月25日
○ 地球暦元年、アフリカ某国。
「あの娘達大丈夫だろうか?」
「大丈夫さ。2年前、内戦状態だったここに突然来て内戦を収めちまうくらいだからな」
「そうだな。5日間の青空ライブ。初日は客なんかいなかったが最後には政府軍も反政府軍も一緒に踊り狂ってたな」
「ああ、彼女達こそ本物の天使だ」

2012年6月24日
○ 地球暦元年、NY新国連本部。
「世界のパニックの状況は?」
「パニックはありません」
「?」
「この動画のお陰です。オスロ事件直後から世界中で再生されています」
「『今、私達に出来ること』か。確かに今の我々にぴったりだ。去年のワールドツアーのMCだったな。また彼女達に救われたか」

2012年6月23日
○ 地球暦元年、NASA。
「この技術を応用すれば銀河系外にも行ける」
「これは凄いテクノロジーですね」
「ああ、だが理解不能じゃない。現在の物理学で説明できる。逆に懐かしさすら感じる」
「ええ」
「急いで隕石爆弾を迎撃できる攻撃機を造るんだ。早くしないとここにも隕石が降ってくるぞ」

2012年6月22日
○ 地球暦元年、オスロ市内。
「ロボットは活動を停止したようだが表面には傷一つ無い。油断するな」
「これは一体何なんですか?」
「分からん。何で出来ているのかすらな」
「隊長!こっちに来て下さい!」
「何だこれは?あのロボットが使った宇宙船か?急いで本部に連絡しろ!回収する用意だ!」

2012年6月21日
○ 地球暦元年、NY新国連本部。
「事務総長。世界中の首都が攻撃されています」
「オスロの事件と関係があるのか?」
「分かりませんがロボットが出現したのはオスロだけです」
「各国の首都から人々を避難させるのと同時にオスロの事件を徹底的に調査するんだ。狙われた彼女達3人との関係もだ!」

2012年6月20日
○ 地球暦元年、ホワイトハウス。
「大統領、モスクワと北京が消滅しました」
「消滅?」
「隕石が激突した模様」
「NASAから隕石接近の連絡など無かったぞ」
「突然現れたようです...本当か?大統領!DC上空に隕石!到達まで1分!」
「こ、これは隕石などではない。地球に対する攻撃だ」

2012年6月19日
○ 地球暦元年、オスロ上空。
「こちらブルーリーダー。目標を確認した。攻撃準備完了」
「地上部隊の交信が途絶えた。既に全滅の模様。周囲に生存者も確認できない。ありったけの武器で叩いてくれ!」
「了解した。各機、目標は地上アンノウン。マヴェリックミサイルで攻撃せよ」
「了解」
「了解」

2012年6月18日
○ 地球暦元年、オスロ郊外。緊急手術中。
「手の施しようがありません。細胞が壊死していく」
「こんな症状は見たことない。何が起こっているんだ」
「壊死じゃないぞ。細胞自体が活動を停止していってる」
「症状が進むより先に冷凍仮死状態にするしか」
「やむを得んな。直ちに冷凍睡眠の準備!」

2012年6月17日
○ 地球暦元年、オスロ市郊外。緊急救命室前。
「ドクター!彼女達の命を救ってくれ!」
「全力を尽くします。彼女達は世界統一の立役者なのですから」
「3人が死んだらまた世界はバラバラになってしまう!」
「分かってますよ。私だって彼女達に救われた一人なのです。しかしこの症状、一体何が?」

2012年6月16日
○ 地球暦元年オスロ。硝煙が立ち込める授与式会場。
「警部!授賞者の3人が撃たれました!ロボットは彼女達を狙っていたようです!」
「銃が効かん!早く軍の要請をしろ!」
「これはテロですか?」
「テロリストがあんな化け物を使うものか!早く3人を救出して病院へ搬送するんだ!」
「了解!」

2012年6月15日
○ 地球暦元年(西暦2017年)オスロ・ノーベル平和賞授与式。
「それでは3名へのメダルの授与を行います」
「あでぃがとう...ございます。こんな賞を...いただけるなんて」
「何あれ?ロボット?」
「え、人が倒れてる!銃を持ってる!」
「逃げなきゃ!嘘!もうそこに?こっちに来る!」

2012年6月14日
○ アラスカ地下研究所。
博「みなさんは2017年に冷凍睡眠に入ったのです。ちなみに今自分が何歳だと思いますか?」
あ「23歳じゃろ」
博「5年ほど誤差が出ているようですね。想定の範囲内です」
か「5年?18歳!」
博「この『prfmの奇跡の軌跡・第3巻』を見ていただきましょうかね」

2012年6月13日
○ 地球、アラスカ地下研究所。
「博士、まもなく彼女達の冷凍睡眠の解除の時間です」
あ「あ〜。よく寝た」
の「うん」
か「ネミュイ」
博「やっと目を覚まされましたな」
「え?ここ何処?あなた誰ですか?」
「みなさんは12年間眠り続けていたのです。今は地球暦13年、西暦2029年です」

○ アラスカ地下研究所。
あ「え!2029年って何年?」
か「2029年じゃろ!」
あ「目覚まし時計は2個つけとかなきゃって言ったじゃろ!」
の「そういう問題じゃww」
あ「ゆかちゃん、17年後にしては老けてないよ、水道夏から変わってない」
の「それは言い過ぎじゃww」
博「・・・」

2012年6月12日
○ 月軌道上、小型艇内。
「少佐、EDGE中隊最後の一機の信号、最後の敵機と共に消滅しました」
「そうか」
「まもなく大気圏に突入します」
「了解、慎重に頼むぞ。我々の手で彼女達を地球に帰すんだからな」
「艦長とEDGE中隊のお陰ですね」
「ああ、彼らの犠牲を決して無駄にはしないぞ」

2012年6月11日
○ 火星海域、交戦中の宇宙海兵隊。
「奴らの母艦は戦艦セラミックガールが捨て身の攻撃で沈めた。今度は俺達が海兵魂を見せる番だぜ!BGMはedge⊿-MIX!音量最大!攻撃開始!」
「隊長!レーザーがはじかれてます!」
「新型か。格闘形態に変型!接近して電磁ナイフを叩き込んでやれ!」

2012年6月10日
○ 火星海域、宇宙海兵EDGE中隊。
「全機、最大戦速!俺の嫁を助けに行くぜ!」
「隊長!お言葉ですが華麗に阻止です!」
「少尉、学校出たてが阻止するのは10年早いぜ!」
「まもなく小型艇、視界に入ります!その後方に敵機多数!」
「了解だ!2番、4番機は小型艇を護衛!後は俺に続け!」

2012年6月9日
○ 地球防衛軍総司令部。
「戦艦セラミックガールからの通信が途絶えました。我が特別機動艦隊は全滅です・・・」
「彼女達は無事か?」
「小型艇で脱出した模様ですが、敵の追撃が迫っています!」
「火星海域の部隊に救出を急がせろ!彼女達3人を奪われたら本当に人間の世界が終わってしまうぞ」

2012年6月8日
○ 木星軌道上、戦艦セラミックガール艦橋。
「第三主砲も大破!攻撃手段はもうありません!」
「小型艇で脱出しろ。彼女達は?」
「冷凍睡眠中です!」
「彼女達を頼む。私が時間を稼ぐ」
「艦長!私も残ります!」
「これは私の役目だ。早く行け!彼女達3人がいればこの世界はまだ再生できる」



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2012年5月31日付ジャパンタイムズ記事の補足。

Strange Boutique(MAY 2012)

イアン・マーティン

 今月の私のジャパンタイムズのコラムは、5月18日付のジャパンタイムズに掲載されたダニエル・ロブソン氏によるPerfumeインタビューを補足するような形になった。彼女たちが今後海外でどんな展開を見せるかということについて書いたものだ。
 
 私のコラムでは、彼女たちの音楽というよりも海外でのマーケティングについて多く語ったが、現時点で彼女たちの音楽については何の問題もないと言える。
 彼女達の楽曲は、オーソドックスな音楽ファンにとってはちょっと強烈すぎる感もあるかもしれないが、非常に特徴的であり、全体的に見ればバランスが取れて良い感じだ。
 さらに彼女たちの歌の歌詞は繰り返しが多用されており、日本語を話さない海外のファンにとっても馴染みやすいと感じられるだろう。最近の若干パンチを抑えた可愛めの曲も十分に魅力的なポップスに仕上がっている。

 私がコラムの中で「精神に異常をきたしたサイボーグのような雰囲気」と記載した部分は、⊿ツアーにおける『edge⊿-mix』ライブ映像の後半部分をイメージしたものだ。数あるJポップの中でも私が今までで最も気に入っている楽曲の一つである。年月が経ち、人々が過去を懐かしんで振り返った時、「あの曲が良かったな」と思い出すのは、EXILEのような訳の分からないものがごちゃごちゃになった楽曲ではなく、間違いなくこの曲になるだろう。

 私はコラムの中でPerfumeの海外進出について楽観視していると書いたが、海外ではどのプロモーターやメディアと提携するかによって大きく左右されるのも事実だ。
 彼女達が今のところやったことと言えばiTunesで楽曲をダウンロードできるようにしただけ。これは海外を目指すアーティストならばやらなければならない最低限のことだ。しかし、これが日本では画期的なことだと扱われる。日本の音楽業界がどれだけ遅れているかが分かる。

 Perfumeのプロデューサー中田ヤスタカが他にもプロデュースしている「きゃりーぱみゅぱみゅ」についてここで若干話しをしたい。彼女は今のところよくやっているが、YouTubeの再生回数と実際の販売実績とのギャップは注意をしなければならない点だろう。少なくともビジュアル面等でさらに目を引くようなことをしなければならないと私は感じている。Jポップが海外で勝ち残っていくには、いつも言っているように「ニッチマーケティング(隙間販売)」に徹しなければならないからだ。

 今やきゃりーぱみゅぱみゅのファンションは、通常の日本オタクの海外ファン層を超えた海外ファンに対しても強烈なアピールとなっている。実際問題、海外のごく普通のJポップファンにとっては、きゃりーぱみゅぱみゅのファッションセンスはかなりとっつきにくい部類に入ると思われるのだが・・・。しかし、そういった彼女の強烈なイメージとエキゾチックさは十分に彼女を際立つ存在にしているということは確かだ。

 Perfumeの持つイメージは極めて強力だが、このイメージを海外のどのファン層にアピールしていくかというと、それは難しいところだ。この見極めについては、少し時間がかかるかもしれない。
 例えば、文字どおり「近未来テクノポップユニット」としてSFアニメやSF映画界へ投入した場合、そういったものが大好きなアニメファンやSFファンを大量に獲得することはできるだろう。しかし、これは諸刃の剣だ。そういった海外ファンたちはSF的なものにはかっこいいと反応を示すがが、「Perfumeがかっこいい」とまで思う思考回路にはいたらない可能性が高い。

 私は、これを回避する方法としてPerfumeは海外の子供たちに照準をあわせるべきだと考えている。子供達はそういった固定観念に囚われることが少ないからだ。ただし、ここで注意しなければならないのは、Perfumeのかっこよさを、子供を楽しませながらも、それでいてその周りにいる大人たちに「彼女たちはクールだ!」と夢中にさせるものにしなければ意味が無いということである。
 彼女たちの進む道が常に崖っぷちにあることだけは確かなようだ。


関連記事
○ Perfumeは海外進出への正しい道を歩く必要がある 2012/5/31ジャパンタイムズ記事意訳
○ 原文「Strange Boutique (May 2012)」
○ 世界はPerfumeの香りに目を覚ますか?2012/5/18ジャパンタイムズ記事意訳
※ イアン・マーティンさんご本人からツイッターでOKいただきました!!https://twitter.com/ianfmartin/status/209870624947044352

Perfumeは海外進出への正しい道を歩く必要がある 2012/5/31ジャパンタイムズ記事意訳

Perfumeは海外進出への正しい道を歩く必要がある

イアン・マーティン
ジャパンタイムズ特別寄稿

 今の日本のポップカルチャーが秋葉原のオタク達や渋谷ギャルばかりをもてはやして、外の世界で何が起こっているのか全く関心の無い狭い島国根性しか持たないサブカルチャーグループよって独占されつつあるなか、テクノポップトリオPerfumeが大手のユニバーサルに移籍し、世界中の人たちに彼女たちの音楽をオンラインで購入できるようにしたというニュースはジャパンタイムズ本社ビルにいる私のような皮肉屋にとってすら、一服の清涼剤となった。Jポップが長いことご無沙汰であった国際的な成功を遂げることができるかもしれないという一条の光だ。
 
 現代Jポップの中でもっとも個性的な音楽的特徴を持っているにもかかわらず(というか、だからこそ)Perfumeは他のたくさんのアーティストがつまづいてきたミスを犯さずにやってくいくことができるかもしれない。

 Jポップ音楽を海外に売りだすためには、まず最初に馬鹿げた「クール・ジャパン」という概念を捨てなければならない。芸術家の村上隆氏が今年3月10日の朝日新聞のインタビューで「日本人の自尊心を満たすために故意に作り上げられたものだ。広告会社が公的資金の受け皿として使うためだけのキャッチコピーでしかない」とクールジャパンを不透明な概念であると指摘している。

 日本のメディアは外国人が日本人のまねをする光景を殊更に喜ぶ。これは他文化体験とも言えるが、他方では、村上氏が指摘したように「奇妙だ」ということを確認している行為であるとも言える。帽子をかぶった犬やゴーカートに乗ったパンダの写真を人々が楽しむのと同じだ。そこには好奇心しか無い。テレビの娯楽番組と一緒なのだ。

 さすがに日本のメディアは、海外のオタク的ファン、例えば、アメリカのファンの中では陽気な奴とも困った奴とも思われている「Perfume444」として知られているPerfumeファンの作ったたくさんの投稿ビデオのような人目を引くけばけばしい映像を放映したいという誘惑には負けてはいない。このようなファンは大多数の、中流的な日本のファンの代表ではない。彼や彼の同類は非常に真面目なのであろうが、それが広い世界へ広がるかいうとそれは無いだろう。

 経済産業省の役人や彼らが雇った「クールハンター」に「クールとは何か?」ということを決めさせることがいかに難しいかなどという議論はここでは忘れよう。
 ここでの論点は、日本の文化を一つの統合されたものだと最初に考えてしまうと、日本文化が生み出す商品やその市場について薄っぺらな理解しかできないということだ。
 まとまりが無く、しかも相互に矛盾しあう無数の要素から成り立っているのが日本文化だ。ユニバーサルは、日本の「ソフト」の力を借りるなどという馬鹿げた考えは全くない。ユニバーサルの目的は単に商品の持つ強みを理解し、それを市場のニッチに合わせるということだ。

 そしてこの「ニッチ」こそがキーワードだ。宇多田ヒカルが海外で受けなかったことはもう語り尽くされているし、当時トップアイドルだったニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのドニー・ウォルバーグをもってしても松田聖子が1990年に発売したセルフタイトルアルバムをUSチャートから無視されるのを防ぐことはできなかった。USポップの主流を真似しようとしても、破滅への道しかないのである。

 アーティストが「エキゾチックさ」と「市場のニーズ」との間で上手くバランスを取ることができた時に海外での成功が訪れる。

 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が最初のテクノポップへの人気の扉を開き、ディスコブームがそれに続いた。コーネリアスが、音楽的冒険とも言えるロックフュージョン、90年代オータナティブ音楽シーンとテクノサウンドとを融合させた。
 どちらも音楽面、カルチャー面での個性を保たせつつ、更にエキゾチックさを加えることによって、その存在が際立つと同時に人気も獲得していった。

 もちろん、コーネリアスもYMOも音楽的に天才的な才能を持っていたということは言うまでもない。Perfumeの強みは彼女たち自身の持つスタイルと彼女たちの周りの才能あるサポートチームの存在だ。一番近い例としてはPuffy(アメリカではPuffy AmiYumi)が挙げられるかも知れない。一風変わった90年代のこのポップデュオはアニメシリーズ「Hi Hi Puffy AmiYumi(2004年から06年まで放送)」で一定の人気を獲得した。

 Perfumeの「ポリリズム」も昨年の映画「Cars2」の挿入歌として使用されていることから、既にアメリカのアニメーション界において一定のファンが存在するといえるだろう。PerfumeのSF的で、精神に異常をきたしたサイボーグのような雰囲気は、同じような子供向けのアニメにピッタリとハマル。さらには子供を虜にするだけでなく、多くの大人たちをも夢中にするだろう。Perfumeのプロデューサー中田ヤスタカ(capsule)に「パワーパフガールズ」に出てくるユートニウム博士の役をやってもらおうと思うのは求めすぎかもしれないが、想像することは楽しい。

 Perfumeはアメリカではなく、ヨーロッパの方が成功するという意見もある。ヨーロッパの人々は母国語で歌われない歌に対して寛容だという理由からだ。きゃりーぱみゅぱみゅの「PonPonPon」が去年フィンランドとベルギーのiTunesのエレクトロ音楽部門で1位を取ることができた。しかし、どのくらい売上が上がったは定かでは無い。きゃりーぱみゅぱみゅの音楽を単にポップ部門ではなく、エレクトロ部門に持ってきたから1位をとれただけのことかもしれない。ちなみワーナーミュージックジャパンは先週日本のiTunesのエレクトロ部門のトップ10のうち、9曲をチャートインさせるのに成功している。

 その他にヨーロッパでの戦略の難しさはその細分化された文化、言語、メディア環境の違いにあり、売り込むとなればその国ごとにそれぞれやっていかなくてはならないという面にある。

 ユニバーサルは今、じっと待ち、そして観察している状況にあるようだ。Perfumeの楽曲を世界中からオンラインで買えるようにしたことによって、どこで売上が伸び、どんな人達が彼女たちの楽曲を購入しているかを手に取るように見て取ることができる。

 また、海外市場を知り尽くしている大きなプロモーターと一緒に仕事をすることは、彼女たちにとって間違いなく武器となる。ジャパンカルチャーエクスポやただのアニメコンベンションなどで公演するという以上の舞台へ彼女達は羽ばたくことができるだろう。

 いずれにせよ、それがどんな形になるか分からないが、大手レーベルがこの広い世界市場にどんな自由な発想でアプローチしていくかを見るのは楽しみだ。少なくとも今、日本のポップカルチャーの海外での成功に興味を持っている我々に楽観的な気持ちを持たせてくれていることだけは確かだ。

関連記事
原文 Japan Times 2012/5/31記事
http://www.japantimes.co.jp/text/fm20120531im.html
※ イアン・マーティンさんご本人からツイッターでOKいただきました!!https://twitter.com/ianfmartin/status/209870624947044352
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